2018年8月26日(日)
社会福祉に憲法生かす
大阪 研究交流集会始まる
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「憲法の危機、私たちはどう生きるか」をメインテーマに第24回社会福祉研究交流集会(主催・総合社会福祉研究所)が25日、大阪府茨木市の立命館大学ではじまりました。26日まで。
集会には、全国各地で社会福祉の実践と運動、研究に取り組む人たちが集まりました。
全体会の主催者あいさつで、同研究所の石倉康次理事長は、朝鮮半島など北東アジアで広がる平和の流れのもとで、安倍晋三首相が9条改憲を狙い、新たな逆流を生み出す危険が高まっていると指摘。「戦争は障害者・子ども・女性に犠牲を強いるものであり、貧困や抑圧はテロと戦争を生み出す温床だ」と述べ、9条改憲を許さず、憲法を生かす国づくりに貢献する社会福祉の実践と研究を大いに交流しようと呼びかけました。
現代教育行政研究会代表の前川喜平前文部科学事務次官が「学習権と生存権」と題して記念講演をしました。前川氏は、憲法25条の人間らしく生きる権利と26条の学ぶ権利の関係について「学ぶことは人が人間らしく生きるうえでの基本。その意味で学習権は生存権の一部」と語り、二つの権利を守り生かす重要性を強調しました。
前川氏の講演後、前川氏と、母親の自殺や虐待などで小中学校に通えなかった経験をもつセーラー服の歌人・鳥居さんが、夜間中学校の現状と課題について語り合いました。
集会2日目の26日は、六つの分科会・講座が開かれ、各地の実践や研究の成果が報告・討論されます。