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2017年3月27日(月)

きょうの潮流

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 アイルランドのお祭りに「聖パトリック・デー」があります。毎年3月17日には同国をはじめ、世界各地でイベントが行われます▼この日は、5世紀に同島を訪れ、キリスト教の布教に貢献した聖パトリックの命日。そのお祭りの一環で同国のケニー首相が米ホワイトハウスを訪れ、スピーチしました(16日)▼両国関係について、独立戦争(1775〜83年)でアイルランド出身者がジョージ・ワシントンを支援したエピソードまでさかのぼったケニー氏。今では米国に3500万人以上のアイルランド系が住んでいると紹介しました▼アイルランド移民増の要因の一つとされるのが19世紀の飢饉(ききん)です。1851〜60年の10年間で米国に逃れた人は90万人以上。ケニー氏は語りました。「私たちは、米国には保護、思いやり、チャンスがあると信じた。私たちはここにきて、そして米国人になった」▼同日の別のスピーチでは、5万人といわれるアイルランド人不法移民に市民権を与える道筋をつけるよう要請。「そうすれば彼らの苦難を取り除ける。彼らはこう言えるようになる。『これで思い通りに米国に貢献できる』と」▼移民が支えてきた米国の歴史を説いたケニー氏。入国禁止令や不法移民の取り締まり強化を進めるトランプ大統領の目の前で行ったスピーチの動画は、ネット上で再生回数が3100万回以上に。米紙ニューヨーク・タイムズは「トランプ氏に移民問題を講義」と伝えました。会談で何もいえなかった日本の首相とは大違いです。


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