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2017年3月24日(金)

きょうの潮流

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 「志合えば胡越(こえつ)も昆弟(こんてい)たり」。北方の胡と南方の越の者とでも、志が一致すれば兄弟のように親しくなれる。古くは漢書にもあるように、志を同じくする者同士の結びつきは深い▼手のひらを返すように、はしごを外された、トカゲのしっぽ切り―。学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長は証人喚問で無念の思いを何度も口にしました。教育理念をたたえていた安倍首相をはじめ、同志たちに裏切られたと▼首相に心酔しているという理事長。きっかけは第1次安倍政権時の教育基本法改定だったと週刊誌に答えています。憲法の大原則に反する「愛国心」の強制や教育内容への無制限の国家介入。改悪にも「美しい日本を復活させようという思いに心から共鳴した」▼極右団体「日本会議」の大阪支部役員を務めているという理事長は戦前の皇国教育をよみがえらせようとしてきました。子どもたちに教育勅語を暗唱させ「安保法制、国会通過、良かったです」と言わせる。「天皇国日本」の考えのもと、人権を抑えつけて▼8億円も値引きした国有地の払い下げ、大阪府の「認可適当」、安倍首相からの100万円の寄付と昭恵夫人の口利き…。理事長の証言を聞くほど、首相夫妻や政治家の関与疑惑は深まるばかり。関係者にはこたえる責任があります▼自分たちの都合が悪くなれば志をともにする“仲間”をあっさりと切り捨てる。時代錯誤の志とともに彼らの絆の浅さもあらわに。森友問題に付きまとう、おぞましさといかがわしさです。


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