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2017年1月27日(金)

きょうの潮流

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 関西で衝撃を受けたのは「あほか」とか「あほちゃう」という言葉です。しばらくして「あほ」という表現は親しい間柄で愛着を込めて使われていることがわかりました▼「上方落語の笑いはやさしい。あほの喜六と賢い清八のかけあい。あほでもかまへん。みんなでぼちぼちいったらええねん。ゆるさが大阪の文化です」と絵本作家の長谷川義史さん。「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」。この「ぼちぼち」が大切だといいます▼「食い倒れはあっても行き倒れはない」。浪速っ子は人情に厚く、困った人がいたら放っておけない。そんな大阪にギスギスした競争を持ち込み、弱肉強食社会にしようとする維新政治にがまんがならないと多くの文化人が憤ります▼橋下徹氏の大阪府知事当選から、丸9年。大阪維新の会を立ち上げ、大阪市を廃止・解体する「大阪都」構想の実現に執念を燃やしました。維新政治は教育現場に競争と強制を押し付け、子どもたちはテスト漬けに悲鳴をあげています。教育の解体です▼その維新が「教育無償化」を口実に憲法改定を迫り、渡りに船と安倍首相が施政方針演説で呼応しています。憲法を変えなくてもでき、やって当然の「教育無償化」を改憲の呼び水にするとは▼安倍改憲の“本丸”は9条改定で、「戦争する国」づくり完成です。入り口は教育、出口は戦争ではたまりません。長谷川さんは提唱します。「あほでええねん、ぼちぼちでええねんという大阪の文化を広めていったら戦争なんかせえへん」


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