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2016年10月20日(木)

“本気の共闘”で安倍暴走政治に審判を 衆院福岡6区補選 新井候補の勝利を

志位委員長が訴え

民進 安住代表代行、自由 玉城幹事長、社民 吉田党首とともに

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 23日の投票日が目前に迫った衆院福岡6区補選で、野党統一の新井ふみ子候補=民進党公認=の必勝をめざして、日本共産党の志位和夫委員長、民進党の安住淳代表代行、自由党の玉城デニー幹事長、社民党の吉田忠智党首は19日、市民団体が呼び掛けた共同街頭演説を福岡・西鉄久留米駅前で行いました。野党の代表が力強く訴えると、宣伝カー前の歩道にぎっしり集まった聴衆は新井候補のイメージカラーの黄色いチーフを振ったり、「野党は共闘!」のプラカードを揺らし、熱気に満ちあふれました。


写真

(写真)4野党共同街頭演説。(左から)安住淳代表代行、新井ふみ子候補、志位和夫委員長、玉城デニー幹事長、吉田忠智党首=19日、福岡県久留米市

 新井候補は「市民のみなさんのおかげで大きな波が起きている。野党の代表としてたたかう責任を受け止め頑張る」と訴えました。応援に立った「戦争法廃止を目指す久留米実行委員会」の踊(おどり)真一郎さんは、共同演説が実現した喜びを語り、「(共闘は)野合じゃない。これが民主主義だ」と訴えました。

 「いま日本で野党と市民の共闘という新しい民主主義の流れが起こり、広がっています」と語りかけた志位氏。7月の参院選で1人区の32すべてで野党統一候補が実現し、11で勝利したことに続き、16日の新潟県知事選では野党統一候補の米山隆一氏が「現状では原発再稼働を認めない」ときっぱり主張し、歴史的勝利をかちとったとして、「大義の旗を掲げ、野党と市民が本気で力をあわせれば、その力は何倍にもなり、自公に打ち勝てます。“本気の共闘”の力を発揮して、新井ふみ子さんの勝利をかちとりましょう」と訴えると、大きな拍手がわき起こりました。

 民進・安住氏は「市民団体のみなさんが欠かさず全国で地道に安保法反対運動をしてきた。この流れを止めないために私たち政党は頑張る。(改憲勢力)3分の2の議席を割らせるために共闘しないといけない」「共産党には(候補一本化へ)決断をしていただいた。本当にありがとうございました。みなさんの期待に応えます」と力を込めました。

 自由・玉城氏は「オール沖縄」の力を語り、「野党が力をあわせれば安倍一強勢力を打ち倒せる。絶対に新井さんを国会に送ろう」と強調。社民・吉田氏は新潟知事選の結果にふれ、「地方でも地殻変動が起きている。必ず勝利をかちとろう」と呼びかけました。

 演説で志位氏は「あまりにも安倍政権が危ない。みんなで力をあわせることがどうしても必要です」と共闘の大義を語り、4野党が安倍暴走政治と対決する四つの旗印―(1)安保法制を廃止し、立憲主義を取り戻す(2)アベノミクスによる格差と貧困を是正する(3)TPP(環太平洋連携協定)や沖縄問題など、国民の声に耳を傾けない強権政治を許さない(4)安倍政権のもとでの憲法改悪に反対する―を確認して補選をたたかっていると強調しました。

 安保法制=戦争法が本格的な運用段階にあり、差し迫った大問題は南スーダンPKO(国連平和維持活動)に派兵されている自衛隊への新任務付与だと指摘しました。7月の大規模戦闘の発生など、同国の内戦が深刻になっているのに、安倍晋三首相が「内戦」とも「戦闘」とも認めないことについて、「危険を危険として認めない。こういう態度が一番危険です」とズバリ。新任務の付与によって南スーダンが「殺し、殺される」最初のケースになる危険があることを告発し、「安保法制をきっぱり廃止し、立憲主義を取り戻そう。平和の願いを新井ふみ子さんに」と呼びかけました。

 志位氏は、「アベノミクス」について、個人消費が戦後初めて2年連続でマイナスとなったことなど、「『アベノミクス不況』がことの真相ではないでしょうか」と指摘。「格差をただし、暮らしを応援して、経済を立て直す。これが野党の立場です」と訴えると、大きな拍手が起こりました。

 さらに志位氏は、物価が上昇しても賃金がマイナスになれば年金をマイナスにする「年金カット法案」や、年金積立金の株式運用拡大で10・5兆円の大穴をあけた問題を厳しく批判し、「新井さんで間違った政治を切り替えましょう」と訴えました。

 さらに「残業代ゼロ法案」について「過労死」を促進すると批判。電通の若い女性社員の過労自殺に言及し、「日本では法律で残業の上限が決まっていません。野党は残業の上限を法律で規制する労働基準法改正案を国会に提出しています。野党を勝たせ実現しましょう」と述べました。

 志位氏はTPPについて、「国会決議」が完全にほごにされたことなどに加え、輸入米の価格偽装という大問題が発覚したとして、「ことごとく根拠が崩れています。TPP協定案を通すことは絶対まかりなりません」と強調。さらに、山本有二農水相が、佐藤勉衆院議院運営委員長のパーティーで、TPP協定案について「強行採決するかどうかは佐藤さんが決めると思っている。そこで参上した」などと発言したことについて、「農水相が事実上、強行採決を促すことになります。政府・与党のおごり極まれりといわなければなりません」と厳しく批判し、「TPP協定をストップするために野党は頑張ります。その願いを新井さんに託してください」と力を込めました。

 最後に志位氏は、憲法改定問題について「4野党の憲法に対する考え方はそれぞれ違います。しかし安倍政権のもとでの改憲は許さないことで一致しています」と力説。憲法を憲法でなくす「自民党改憲案」の危険性を解き明かし、「世界にほこる憲法を守り生かす一票を託してください。支持の輪を広げに広げてください」と訴えると、盛大な拍手がわき起こりました。


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