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2016年10月10日(月)

きょうの潮流

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 秋晴れの東京・銀座に80万人の歓声と笑顔が広がりました。リオデジャネイロ五輪・パラリンピック日本選手団の合同パレード(7日)での光景です▼「上を見ても下を見ても横を見ても人、人、人。幸せな景色でした」。パラリンピックの陸上で銅メダルを手にした辻沙絵選手がその感動を伝えてくれています▼選手と観衆とが感動を分かち合う場。選手にとっては、日々の苦労と努力の積み重ねが、どんな社会的な意味を持つのか、実感できる場でもあったはずです▼今回は初めて、パラリンピックの選手たちも参加しました。旗手を務めた上地結衣選手が「五輪選手といっしょに参加できてうれしい」と笑みを浮かべ、五輪で銅メダルを手にした卓球の福原愛選手も「パラリンピックの方とは昨日もたくさん話をさせてもらった。とても貴重な時間だった」。互いに存在を認め合い理解を深める、共生を発信できた意義も少なくありません▼4年前のロンドン五輪後、英国でも同様のパレードがありました。異なる点は二つ。五輪とパラの選手が区別なく、いっしょのトレーラーに乗ってパレードしたこと。選手はメダリストだけではなかったことです。実に800人の選手が参加したのです▼「人生において重要なことは、成功することではなく、努力することである」。近代五輪の創設者であるクーベルタンの言葉をひくまでもなく、メダルの有無は本質的な問題ではありません。4年後は、すべての選手の「幸せな景色」をこそみてみたい。


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