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2016年9月11日(日)

きょうの潮流

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 泥に埋まった住宅。道路わきでひっくり返った車。懸命に自宅から泥を掃き出す住民…。岩手県岩泉町で目の当たりにした光景は、台風10号の被害の大きさと深刻さを物語っていました▼「大震災のときは、ここまで津波がこなかったのに、まさか川の洪水にやられるとは」。台風被災者に話を聞いたのは、避難所になっている同町の「津波防災センター」。東日本大震災の後に作られた施設です▼台風10号で死者・行方不明者が20人を超える同町では、津波でも10人が亡くなりました。隣接する宮古市も台風で冠水などの被害にあいましたが、震災では約500人が犠牲になっています▼震災にあった自治体は、津波対策の防潮堤などの整備を急いできました。一方で、河川の治水対策が遅れがちだという指摘も。岩泉町の9人が亡くなった高齢者施設のある地区は、県が震災前に浸水想定区域図を策定していたのに、震災対策に追われた影響で町に伝えられてなかったといいます▼岩泉町で自ら被災しながら被災者支援に駆け回っている日本共産党の林ア竟次郎(きょうじろう)町議の訴えが切実です。「津波被害に追い打ちをかける洪水被害。私たちも一丸となって復旧にあたるが、国や県の全面的な支援が絶対必要です」▼「国民の命と財産を守るため」と戦争ができる国づくりに執念を燃やす安倍首相。「命と財産を守る」というなら、本当にやるべきことは山ほどあるはず。震災から5年半を経ても苦しみが続く被災地の現状を見れば、誰の目にも明らかです。


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