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2016年8月9日(火)

改憲めぐり連携深める

自民・おおさか維新

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 安倍首相がねらう改憲をめぐって、おおさか維新の会との連携をめざす危険な動きが浮上しています。

 おおさか維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)、馬場伸幸幹事長、橋下徹法律政策顧問(前大阪市長)が7月30日に都内で安倍晋三首相と会談した際、安倍首相の側が秋以降の憲法審査会で「真剣にまじめな議論をスタートさせたい」と表明し、おおさか維新側も「まじめに議論をやります」と応じました。

 政府関係者の一人は「維新の側は改憲で自民党との連立を考えている。参院選挙で(元みんなの党の)渡辺喜美を維新に入れて議員に戻した背景には、安倍首相の意向が働いている。自民党側の事情を考えれば簡単ではないが、入閣するなら渡辺の公算が高い」と述べます。第1次安倍政権(2006〜07年)が倒れた後も安倍首相を支援した渡辺氏の“復権”に、首相が熱心だといいます。

 自民党関係者の一人は「維新の松井は(連立へ)ずっとラブコールを送ってきている。維新は『首から下』は自民党だ。松井代表、参院選で当選した浅田政調会長、片山虎之助氏ら幹部はすべてもともと自民党だ。連立に違和感はない」と語ります。

 さらに、この関係者は「改憲をテーブルに乗せるときには、9条改正に乗り気ではない公明党への揺さぶりの材料となる。発議から国民投票への基盤固めに、維新との連立カードは意味がある。当面は野党の分断、民進党の改憲論議への参加を引き出すうえでも維新の動きに期待がある」と述べます。

 これを裏付けるかのように、8月1日夜放送のテレビ朝日の橋下氏レギュラー番組で、緊急出演した蓮舫・民進党代表代行に橋下氏が「憲法の議論にこれから応じるのか」と繰り返し迫る場面がありました。

 蓮舫氏は「いろんな条件をクリアして、審査はするべきだ」とこたえ、自主憲法制定など安倍自民党が前提とする現行憲法否定の枠組みのもとで改憲論議を行うことは難しいとの岡田克也代表と同様の姿勢をにじませました。

 改憲論議の本格化を目指す安倍政権のもと、維新と政権・与党の連携は深まりを見せはじめています。


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