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2016年5月1日(日)

きょうの潮流

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 全人格労働―。仕事は人生の一部なのに長時間労働やサービス残業がはびこり、人生そのものが搾取されてしまう。自分の全人生や全人格を仕事に投入する働き方を、こう呼びます▼夢ややりがいもなく、ただ消費され、疲弊していく労働者。仕事に追いつめられた心や体は悲鳴をあげ、人間らしい感情も奪われる。「社畜」とともに、日本の過酷な労働が生み出した嫌な言葉です▼今年、安売り大手のドン・キホーテが従業員に違法な長時間労働をさせたとして書類送検されました。ある店舗では3カ月間で最長415時間45分も。これは、1日8時間、週40時間の法定労働時間で計算すると、1日平均の残業が6時間を超えるすさまじさです▼昼夜を分かたず強いられる違法な長時間労働。しかしそれは、日本にあって例外ではありません。主要国の中でも突出して労働時間の長いこの国は「カローシ(過労死)」という言葉も驚きとともに世界に伝えているのですから▼そのうえ安倍政権は、残業代を払わずに際限なく働かせる制度を導入しようと。労働時間を管理する企業の責任はなくなり、過労死も自己責任。まさに首相のいう「世界で一番企業が活躍しやすい国」づくりです▼彼らの危険な思惑と日本の異常な労働実態は、本紙記者の近著『あなたを狙う「残業代ゼロ」制度』(新日本出版社)に詳しく。きょうはメーデー。その原点は8時間労働の実現です。人間らしく働き、人間らしく生きる。それを取り戻していくために連帯の声を。


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