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2016年4月8日(金)

安倍政権 強権・隠ぺい TPP開示拒む

政府文書黒塗り 国会決議無視

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 環太平洋連携協定(TPP)承認案と関連法案を審議する衆院TPP特別委員会での総括的質疑が7日に始まりました。民進党が交渉過程の情報開示を求めたのに対し、安倍晋三首相は、「交渉は結果がすべてだ」と繰り返し表明し、開示を拒みました。国会と国民は政府による交渉の結果を黙って受け入れよと言わんばかりの強権、隠ぺい体質を示しました。


写真

(写真)政府が示した黒塗りにされたTPP交渉の論点整理文書

(拡大図はこちら)

衆院特別委

 TPP交渉入りにあたり衆参両院の農林水産委員会が可決した決議(2013年4月)には、「交渉により収集した情報については、国会に速やかに報告するとともに、国民への十分な情報提供を行い、幅広い国民的議論を行うよう措置すること」と明記されています。

 しかし、野党各党が今回の特別委員会での審議の前提として情報開示を求めたのに対し、政府が5日に示した交渉論点整理の文書(45ページ)は、表題と日付を除きすべて黒塗りしたものでした。

 7日の特別委員会審議で民進党の玉木雄一郎、福島伸享議員らは、「何も情報を出さないとは前代未聞だ」と黒塗りを批判し、情報開示を改めて求めました。

 石原伸晃経済再生相は「交渉過程は原則的に非公開」「各国の信頼関係に基づいて秘密書簡ができている」と拒否。安倍首相にいたっては、「交渉というのは、妥結した結果がすべてだ」「出せないものを出せといわれても実りのある審議にならない」と言い募り、国会決議無視の姿勢を露骨にしました。

 TPP交渉に当たった甘利明前経済再生相からの引き継ぎについても石原氏が回答を拒んだため、玉木氏は甘利氏の参考人招致を求めました。

 また民進党は、特別委員会の西川公也委員長(自民党)が『TPPの真実』という著書を近く出版する予定であることを指摘し、その中身をただしましたが、西川氏は「私は答える立場にはない」とし、安倍首相は「(出版の事実を)いまここで初めて知った」などと述べました。

 日本共産党は8日の衆院TPP特別委員会で笠井亮・畠山和也両議員が質問に立ちます。


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