2015年12月9日(水)
不当逮捕の瀬長さん釈放
沖縄 支援者「残る拘束者も早く」
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沖縄県名護市辺野古の新基地建設反対の座り込み中に不当逮捕された沖縄県統一連の瀬長和男事務局長が8日、釈放されました。那覇地裁は、那覇簡易裁判所が7日間の勾留を認めた前日の決定を取り消し、検察官の勾留請求を却下しました。70代の男性については、弁護団の準抗告を棄却し、7日間の勾留を認めました。
午後4時30分すぎ、瀬長さんが名護署から出てくると、午前中から釈放を求めて名護署前で抗議行動を続けていた支援者約30人が拍手で「おかえりなさい」と出迎え、瀬長さんと握手したり、抱き合ったりして喜びました。
瀬長さんは「連日のみなさんの励ましの声が大きな力となって、何も心配することなく過ごすことができました」と疲れも見せず、笑顔でお礼を述べました。
座り込みのまとめ役をしていた瀬長さんを警察が不当逮捕したことについては、「何らかの理由をつけて逮捕して、運動を停滞させようという狙いが明らかになった」と指摘し、「細心の注意を払いながら、これまで通り頑張っていきたい」と話しました。
県民らは、いまだ拘束されている70代男性の早期釈放を勝ち取ろうと、改めて決意を固め合いました。
那覇市の地方検察庁前でも午後3時すぎ、県民会議や統一連、民医連などの人たち100人余が2人の即時釈放と不起訴を訴えました。