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2015年12月9日(水)

きょうの潮流

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 連載1万7897。世界75カ国、21の言語に翻訳され、出版物の総発行部数は4億部以上。何だかおわかりですか? 今も世界中で愛されているスヌーピーが登場するコミック「ピーナッツ」です▼何をやってもうまくいかないけれど、決してあきらめない心優しき少年チャーリー・ブラウン。愛犬のビーグル犬スヌーピー。口うるさく、おせっかいなルーシー。「安心毛布」を離さないライナス。いつも全身ほこりまみれのピッグペン…▼米国の漫画家、チャールズ・シュルツが1950年から半世紀も描き続けてきた新聞漫画の仲間たち。友だちのように顔が思い浮かぶ人も多いのでは。生誕65周年の今年、久しぶりの新作映画「I Love スヌーピー」が公開中です▼友情、信頼、恋愛、冒険、勇気。そして、他者へのいたわりやぬくもり。彩り豊かな子どもたちの世界からにじみ出る人生観は、現代にも通じるメッセージです▼貧しい移民の家庭に生まれ、軍隊生活も経験したシュルツ。彼の作品にはユーモアのなかにもの悲しさが漂います。「ユーモアは幸福からではなく、悲しみから生まれるもの。失敗こそが『ピーナッツ』を長きにわたって生き続けさせてきた」▼ともに笑い、悲しみ、悩みながら、時代をこえ世代をこえて愛されてきた、ささやかな物語。そこには人間への賛歌と生きる希望が込められています。スヌーピーを抱きしめるブラウン。映画のポスターには、こんな言葉が添えられて―。「みんな、だれかのだいじ」


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