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2015年9月10日(木)

しんぶん赤旗主催 第40期囲碁新人王戦

ともに好調、実力者同士の対決

あすから決勝 三番勝負

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 囲碁の第40期新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負は11日に開幕します。平田智也四段(21)と許家元三段(17)という実力者同士の対決です。最近、一般のタイトル戦でも若手の活躍が目立っています。その中での新人王戦決勝とあって、一段と注目が集まっています。

 両者の対戦はこれまでに公式戦で2回あって、ともに許三段が勝っています。これとは別に若手限定の非公式戦、中野杯では決勝で対戦、ここでも許三段が勝ちました。公式戦決勝では初顔合わせです。

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リベンジかけて

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(写真)平田智也四段

 今年は、22勝8敗と好調です。元タイトル保持者の依田紀基九段、坂井秀至八段も破っています。

 「今年は2連敗のスタートでしたが、新人王戦の1回戦(対安達利昌三段)で逆転勝ちしてその後10連勝するなど、波に乗ることができました」と振り返ります。

 新人王戦は4回目の本戦出場で、初の決勝進出です。「伝統ある新人王戦で決勝に残れてうれしい」

 昨年優勝の一力遼七段は同門の弟弟子。「大きな刺激になった。これまでは1回戦、2回戦の早い段階で半目負けして涙をのみました。他の若手棋戦で決勝に2回進出したことがありますが(13年の中野杯、14年の千里杯)、結果を残せませんでした。今度こそ(許三段に敗れた中野杯決勝の)リベンジをかけて、悔いのないたたかいをしたい」と決意を語ります。

 HNK杯戦の記録係を務めており、囲碁ファンにはよく知られています。

 ひらた・ともや 1994年2月27日生まれ。広島県出身。宋光復九段門下。2009年夏季入段(9月)、今年四段昇段。日本棋院東京本院所属。

平常心でのぞむ

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(写真)許家元三段

 昨年はベスト8に進出、準々決勝で優勝した一力遼七段に敗れました。今期は2回目の本戦出場で初の決勝進出、公式戦初優勝をめざします。「大きなミスをなくし、決勝にふさわしい良い碁を打ちたい。もちろんできたら優勝したい」と語りました。

 入段1年目で16勝2敗の成績を残し(2013年)、昨年は45勝12敗・7割8分9厘で、棋道賞勝率第1位賞を受賞しました。

 今年も42勝8敗と安定した力を示しています。新人王戦決勝進出を決めたあとも、全棋士参加の桐山杯(全日本早碁オープン戦)で決勝進出を決め、棋聖戦Cリーグ優勝を果たし挑戦者決定トーナメント入りしました。

 「勝負では精神力が大事だと思っています。悪くなっても冷静に対処すれば道が開けます。決勝には平常心で臨みます」

 きょ・かげん 1997年12月24日生まれ。台湾出身。高林拓二六段門下。2013年入段(4月)、今年三段昇段。2014年、第1回グロービス杯準優勝。

観戦記者 関根 新吾さんに聞く

 決勝三番勝負第1局の観戦記者、関根新吾さんに決勝の見どころと聞きました。

 注目の三番勝負が始まります。

 許家元三段は若手の中でもピカイチの注目株。腕力が強く、どこからでもたたかいを仕掛けてくる。厳しく競り合って、優勢をもぎ取る打ち方をしている印象を受けます。妥協やゆるみが少しもない。

 一方の平田智也四段は、どちらかといえば手堅く局面のバランスを取って打ち進めるタイプです。とてもクレバー、冷静でていねいな碁を打つイメージがあります。許三段も平田四段も、どちらも新人王にふさわしい実力者です。

 一局の展開としては許三段が早くから積極的に動き、平田四段がそれに対応する展開となるでしょう。序盤から圧倒できれば許三段、長引けば平田四段のペースになるはずです。

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