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2015年6月28日(日)

きょうの潮流

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 先の大戦末期、1945年4月。いまだ戦火が絶えない中でサンフランシスコに世界50カ国の代表が続々と集まってきました。当時、史上最大となった国際会議の開催を地元紙はこう伝えています▼「亡命政権の代表もいるかと思えば、侵略や攻撃も受けなかったラテンアメリカからの代表もいた。中には数カ月も灯火管制の下で過ごしていたのが、突然明るい夜間を何のおそれもなく歩く自分を見いだした者もいた」▼名称は「国際機構に関する連合国会議」。戦争の惨害を終わらせる強い決意とともに国連憲章が起草された会議は1200項目もの修正提案が出され、2カ月にも及びました▼6月26日。真新しい憲章を5カ国語で書いた本が置かれたテーブルで50カ国の代表が署名。国連の出発となった調印式は8時間以上もかかった―。加藤俊作著『国際連合成立史』に詳しい▼それから70年後。同地で開かれた式典で潘(パン)基(ギ)文(ムン)事務総長は道を開いた功績をたたえました。「大戦で荒廃した世界を建て直すには、レンガやモルタルではなく、新しい理念や価値観が必要だった。国連憲章が生まれたことで世界は再生への道筋を見つけることができた」▼その同じ日、4カ国で相次いだテロによって100人をこす命が奪われました。紛争や内戦、地球温暖化や経済格差のひろがり…。国際社会が力を合わせて解決していく課題は山積しています。いまこそ、多様性を認めつつ、人類共通の価値や利益を追求する憲章の理念に立ち返るときでしょう。


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