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2014年10月18日(土)

オナガさん勝利で新基地建設をやめさせ、沖縄の新しい歴史をつくろう

沖縄県知事選 志位委員長の訴え

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 沖縄県知事選(30日告示、11月16日投票)でのオナガ雄志(たけし)前那覇市長、那覇市長選(11月9日告示、16日投票)での城間(しろま)みきこ副市長の必勝へ、日本共産党の志位和夫委員長が16日、沖縄県那覇市民会館で行った演説を紹介します。


 沖縄のみなさん、こんばんは(「こんばんは」の声)。ご紹介いただきました日本共産党の志位和夫でございます(指笛、拍手)。今日は、会場いっぱいの多くのみなさんが、ようこそお越しくださいました。まず私からも、心からのお礼を申し上げます。(拍手)

「オール沖縄」で団結してこそ、沖縄の未来は開ける

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(写真)訴える志位和夫委員長=16日、那覇市

 沖縄の未来、日本の進路がかかった歴史的選挙が近づいてまいりました。

 オナガ雄志さん(沖縄県知事候補)の勝利、城間みきこさん(那覇市長候補)の勝利のために、日本共産党は、保守の方々、経済界の方々とも心を一つに、「オール沖縄」の一翼を担って、ありとあらゆる知恵と力を発揮してがんばりぬく決意を、まずはじめに申し上げるものです。(指笛、大きな拍手)

 オナガ雄志さんは、那覇市長として、2007年の歴史教科書問題の県民大会、2010年の普天間基地閉鎖・撤去、県内移設反対の県民大会、2012年のオスプレイ配備反対の県民大会など、「島ぐるみ」のたたかいの先頭に立ってこられた政治家であります(拍手)。これらのたたかいでオナガさんが一貫して訴えてきたのは、“基地問題で保守と革新が敵であってはならない。保守と革新の垣根を越えて「オール沖縄」で団結してこそ、沖縄の未来は開ける”ということだと思います。(拍手)

 この県民の思いが集大成されたのが、オスプレイ配備撤回、普天間基地閉鎖・撤去、県内移設断念を求める2013年1月の沖縄「建白書」であります。オナガさんは、市長会会長として、県内41自治体の全市町村長、議会議長、県議会全会派代表、主要な経済的、社会的団体の代表が、直筆で署名し、連名で提出した、この歴史的文書のとりまとめの要となって大きな役割を果たされました。(拍手)

 “「オール沖縄」で団結してこそ、沖縄の未来は開ける”――この固い信念にたって、県民のたたかいの先頭に立ってきたオナガ雄志さんこそ、基地のない平和な沖縄という県民の願いを託すことができる最良・最善の政治家だと、私は確信するものです。(指笛、大きな拍手)

 現職知事の陣営は、今回の県知事選は「保守と革新のたたかい」だなどと言っています。しかし、みなさん。これほど沖縄で起こっている現実を見ない、見当はずれの見方はないのではないでしょうか。(拍手)

 今回の県知事選挙の真の対決構図は、「建白書」実現をめざす保革の枠組みを超えた「オール沖縄」の勢力と、県民を裏切って新基地建設を進める勢力との対決にあります。(拍手)

 みなさん。「オール沖縄」の声を総結集し、みんなの力で、オナガ知事を必ず誕生させようではありませんか。(指笛、大きな拍手)

民主主義が根本から問われる選挙――二つの審判を訴える

 みなさん。今度の知事選は、日本と沖縄の民主主義が根本から問われる選挙となっています。私は、オナガさんの勝利で、二つの審判を下そうということを訴えたいと思います。

県民の声を一顧だにせず、新基地建設に突き進む安倍政権の暴走を許さない

写真

(写真)弁士の訴えに拍手する参加者=16日、那覇市

 一つは、沖縄県民の声を一顧だにせず、新基地建設に突き進む安倍政権の暴走を決して許さないという審判であります。(拍手)

 安倍政権が、抗議する県民を強制排除して、辺野古(へのこ)の新基地建設を着工したことに、県民の激しい怒りが噴き出しています。

 沖縄県議会は、9月3日、「まるで戦後の米軍占領時代に銃剣とブルドーザーで住民を追い出して、土地を奪った米軍のやり方と同じだ」と厳しく批判し、工事の即時中止を求める意見書を採択しました。

 9月7日の名護市議選挙では、新基地建設反対の稲嶺市長を支える与党の当選者が過半数を占めました(拍手)。名護市では、2010年の市長選以降、2回の市長選、2回の市議選で市民が「新基地建設反対」の意思を示しています。

 さらに、県民世論調査では、実に80・2%が「新基地反対」と答えています。

 ところが、菅官房長官は、9月10日の記者会見で、知事選への出馬表明をしたオナガさんが辺野古への新基地建設が争点だと指摘したことに対して、「知事が承認し、粛々と工事をしており、もう過去の問題だ。争点にはならない」などとのべました。

 私は、衆院本会議の代表質問で、この発言をとりあげて、安倍首相にこうただしました。「あなたもこの問題を『過去の問題』と考えているのですか。知事選で県民がどういう審判を下そうと、それにかかわりなく、あくまで新基地建設を強行するつもりですか。県民の意思を一顧だにしない姿勢は、民主主義を否定するものだと考えませんか」。首相の答弁は、「すでに判断が示されたものと考えている」というものでした。官房長官の発言を追認する許し難い答弁ではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

 県民の8割以上が反対し、名護市民が繰り返し「ノー」の審判を突きつけているのに、この声を一顧だにしない。知事選で県民がどういう審判を下そうと、粛々と進めると言ってはばからない。これで民主主義の国といえるでしょうか。

 みなさん。オナガさんの勝利で、民主主義を否定する暴走は決して許さないという沖縄県民の意思を、安倍政権に突きつけようではありませんか。(「よし」の声、指笛、大きな拍手)

公約を裏切って、新基地建設に「承認」を与えた現知事に退場の審判を

 いま一つは、自らの「県外移設」という公約を裏切って、新基地建設に「承認」を与えた仲井真知事に対する退場の審判であります。(大きな拍手)

 県民のみなさんは、昨年12月に繰り広げられた裏切りの光景をよく覚えておられると思います。安倍政権は、「札束」の力で、仲井真知事に「県外移設」の公約を撤回させ、新基地建設を「承認」させました。あの時の知事の一連の言動は無残なものでありました。首相が示した「沖縄振興予算」を、「有史以来の予算」と天まで持ち上げ、「ありがたい」「うれしい」と15回も「感謝」をのべ(笑い)、「われわれは総理の応援団です」と媚(こ)びを売り、「良い正月になる」と言い放った。地元紙は「おぞましい光景」と痛烈に批判しましたが、これは県民みんなの気持ちだったのではないでしょうか。(大きな拍手)

 みなさん。こんな相手に負けられるでしょうか。安倍政権が、新基地建設の唯一のよりどころにしているのは「知事の承認」なるものであります。しかし、知事が「承認」したとしても、沖縄県民は断じて承認などしておりません。(「そうだ」の声、大きな拍手)

 オナガさんは、「知事選に勝って、承認そのものを私たちの手で取り消す」と堂々と宣言しておられます。みなさん。オナガさんの勝利で、県民を裏切った仲井真知事に退場の審判を下し、無法な「承認」をみんなの力で撤回しようではありませんか(大きな拍手)。来年のお正月は(笑い)、オナガ知事のもとで、本当に「良いお正月」を(笑い、拍手)迎えようではありませんか。(大きな拍手)

「辺野古移設を受け入れなければ、普天間基地が固定化する」とのどう喝を許すな

 安倍政権と現職知事の陣営は、県民に何とか新基地建設を押しつけようと、口をそろえて、卑劣な脅しと、根も葉もないウソを流しています。しかし、それは、県民の圧倒的な批判の声に追いつめられての悪あがきであり、県民にはとうてい通用しないものばかりです。私は、相手陣営が流している三つの「基地押しつけ論」について、それがいかに道理がたたないものであるかを話したいと思います。

 第一の「基地押しつけ論」は、「辺野古移設を受け入れなければ、普天間基地が固定化する」というどう喝であります。

「県内たらいまわし」では問題は解決しない――18年間の歴史が証明

 しかし、1996年に普天間基地の返還で合意しながら、その後18年間、1ミリたりとも基地が動かなかったのはどうしてか。「県内移設」という条件がついていたからではありませんか。狭い沖縄のなかで基地の痛みはどこに移しても同じ痛みであり、「県内たらいまわし」では問題は絶対に解決しない。これは歴史が証明したことではありませんか。(拍手)

 だからこそ、「建白書」は、「県内移設断念」を求め、「普天間基地の閉鎖・撤去」を求めているのであります。この「建白書」の立場で団結してこそ、普天間問題の解決の道は開かれます。「建白書」を裏切り、「県内移設」に固執することこそ、最悪の普天間固定論ではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

無法に略奪した基地は、ただちに閉鎖、返還するのが当たり前

 そもそも普天間基地というのは、どうやって造られたか。米軍の沖縄占領直後に、沖縄戦を生き残った住民を16の収容地区に閉じ込めておいて、その間に、住民の土地を思いのままに略奪し、米軍基地として囲い込んだのが普天間基地であります。普天間基地の場所には、集落も、役所も、学校もありました。その古里を、当時の戦時国際法をも無視して、強奪した上に築かれたのが普天間基地ではありませんか。

 無法に略奪した基地は、ただちに閉鎖し、返還するのが、当たり前の道理というものであります(大きな拍手)。「辺野古新基地を受け入れなければ、普天間基地が固定化する」などというのは、居直り強盗の論理といわなければなりません。(拍手)

「固定化」論は、「堕落」、「その任に置いちゃ駄目」(昨年11月の現知事)

 だいたい、仲井真知事は、昨年11月の記者会見で何と言っていたか。記者から「政府内に辺野古が駄目なら固定化しかない」という議論があることについて問われ、知事はこう答えています。

 「固定化ということの意味を、軽々にお使いになるのは、自分が無能だという表現なのです」。「固定化するという発想、言葉が出てくるということ自身が、一種の堕落だと思います」(笑い)。「それ(固定化)をイージーに口にされる人がいたとすれば、その人は、その任に置いちゃ駄目だと思うくらい問題がある発言だと思います」

 その仲井真知事が、いまでは「反対といえば普天間の移設が遅れる」という「固定化」論をふりかざして県民をどう喝している。それは、ご本人の言葉を使わせてもらえば、「自分が無能」だという証明であり(笑い)、「一種の堕落」であり、「その任に置いちゃ駄目」ということになるではありませんか(「そうだ」の声、笑い、拍手)。それならば、ご自分の言葉の通り、知事の座からお引き取り願おうではありませんか。(大きな拍手)

ウソとゴマカシの「負担軽減」論で新基地を押しつけるくわだてを拒否しよう

 第二の「基地押しつけ論」は、「普天間基地の移設は、沖縄の負担軽減となる」というウソとゴマカシであります。

大幅に機能強化され、半永久的に使用できる最新鋭巨大基地の建設

 安倍首相は、普天間基地と辺野古の埋め立て面積を単純に比較し、「面積は3分の1になる」などと繰り返しています。

 私が、首相に、まず言いたいのは、埋め立てはわずか160ヘクタールなどと簡単にいうなということであります。私は、今日、午前中に、辺野古の海を船で見てまいりました。驚くような透き通る海、ジュゴンの食べる海草、400年かけて成長した巨大なハマサンゴが目に焼きつきました。あのサンゴとジュゴンの美(ちゅ)ら海に、10トントラックで350万台分もの土砂を投げ込むことが、どれだけ環境への負担、環境の破壊になるか。350万台のトラックを1列に並べると、何と2万8千キロメートル。那覇とワシントンを往復するよりも長い、とほうもない距離になります。それだけの土砂で美ら海を埋め立てて、そのことがもたらす重大な意味にまったく思いが及ばない。そうした発言を平然とすること自体、絶対に許されるものではありません。(拍手)

 だいたい、辺野古の海を埋め立てて建設されようとしている海兵隊の新基地は、普天間基地の単なる「移設」などという生やさしい代物ではありません。

 第一に、滑走路は、普天間基地は1本ですが、辺野古の新基地では1800メートルの滑走路が2本となります。

 第二に、新基地には、300メートル近い埠頭(ふとう)を持つ軍港が建設され、いま佐世保に駐留している世界最強の強襲揚陸艦などが接岸できるようになります。さらに約110メートルのタンカーが接岸できる燃料桟橋も建設されます。空だけでなく海でも、海兵隊の「殴り込み」の一大拠点が築かれるのです。

 第三に、普天間基地では軍用機の弾薬を直接積むことができず、嘉手納基地にまで行って積む必要がありますが、辺野古の新基地では広大な弾薬搭載エリアが建設されます。

 第四に、こうして造られた新基地は、大規模改造が進められているキャンプ・シュワブや辺野古弾薬庫と完全に一体で運用されることになります。一体で運用される基地の面積は、現在の普天間基地の約5倍、嘉手納基地の約1・2倍に相当します。

 第五に、さらに、キャンプ・ハンセン、高江など北部訓練場、伊江島飛行場などとも連動して、海兵隊の基地機能は飛躍的に強化することになります。

 そして、第六に、辺野古新基地の耐用年数は200年です。22世紀どころか23世紀の先々まで、沖縄を基地の鎖でしばりつけることになります。

 いったい、このどこが「負担軽減」か。老朽化した普天間基地に代えて、大幅に機能強化され、半永久的に使用できる、最新鋭の巨大基地を建設する――これがいま進められていることの正体ではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

オスプレイ移設を当然視すること自体、県民の願いを踏みにじる許しがたい態度

 安倍首相は、こうも言っています。

 「現在の普天間基地は、オスプレイの運用機能、空中給油機の運用機能、緊急時の外来機の受け入れの機能という三つの機能を持っている。辺野古に移る機能は、オスプレイの運用機能だけであり、他の二つは本土に移るから、機能は三つが一つに減る」

 しかし、みなさん。まずここで首相が、オスプレイの移設を当たり前のようにいっていること自体、沖縄県民の願いを踏みにじる許しがたい態度ではありませんか(「そうだ」の声、拍手)。県民の一致した願いは、オスプレイの移設などではない。撤去なのであります。(拍手)

 オスプレイは、「学校、病院、人口密集地の上空の飛行は避ける」という日米合意などをまったく無視して、人口密集地・住宅地での飛行を日常的に行っています。深夜の訓練飛行、無灯火での離着陸訓練、コンクリート・ブロックをつり下げて運ぶ訓練、兵士の降下訓練など、戦地を想定した危険きわまる訓練が繰り返されています。沖縄の「負担軽減」を口にするなら、オスプレイの配備はただちに撤回せよ――私は、みなさんとともに、このことを強く要求するものであります。(大きな拍手)

「機能が三つから一つに減る」は真っ赤なウソ――米軍の運用は自由勝手

 しかも、他の二つの機能が「なくなる」かのようにいうのは、真っ赤なウソというほかないものです。

 空中給油機KC130は8月、岩国基地に移駐しましたが、移駐した2日後には、普天間基地に舞い戻ってきました。1カ月間に少なくとも9回の飛来が確認されており、3日に1回は飛来しています。タッチ・アンド・ゴー訓練や深夜の訓練も行っています。地元紙も「これで何の負担軽減になるのか。小ざかしいパフォーマンスはやめてもらいたい」と批判しました。部隊は移っても沖縄で訓練を続けるならば、いったいどこが「負担軽減」か。こんなゴマカシが沖縄県民に通用すると考えていたら、とんでもない思い違いだということを、私は首相に言いたいと思います。(拍手)

 外来機の受け入れにいたっては、「なくなる」などという根拠はまったくありません。そのことは県民のみなさんが、とっくに体験されていることではないでしょうか。2006年の「米軍再編」合意で、嘉手納基地のF15戦闘機の訓練の一部が本土に移転されることになりました。私は、その3年後の2009年に嘉手納町を訪問し、当時の宮城篤実町長からお話を伺ったことを印象深く思い出します。宮城町長は、F15の一部が移転されたが、その代わりに、米国本土などから多数の外来機が飛来し、広大な訓練空域をわがもの顔に飛行し、騒音はむしろひどくなったことを私に訴えられました。沖縄防衛局の発表でも、嘉手納基地に離着陸する3割が外来機で、騒音も増加しています。大幅に機能が増強された新基地が辺野古に建設されたら、いったいどれだけの外来機が集まることになるか。その危険ははかり知れないと言わなければなりません。

 日米安保条約・地位協定の枠組みのもとでは、米軍の部隊をどう運用するかは、すべて米軍の思いのままです。そのことは、わが党の赤嶺政賢議員の質問に対して、防衛大臣も「米軍の運用状況による」と認めざるを得なかったことであります。そのことを百も承知で、空中給油機の運用や、外来機の受け入れが「なくなる」というウソをつく。これは許し難い不誠実な態度と言わなければなりません。(「そうだ」の声、拍手)

 みなさん。ウソとゴマカシの「負担軽減」論で、辺野古新基地を押しつけるくわだてを、きっぱりと拒否しようではありませんか。(指笛、大きな拍手)

「抑止力」をふりかざしての新基地建設の合理化は通用しない

 第三の「基地押しつけ論」は、沖縄に海兵隊がいることで、「抑止力機能をはたし、日本は平和と安定を手に入れることができる」というものです。

海兵隊は平和のための「抑止力」ではなく、「殴り込み」を任務とする「侵略力」

 しかし、みなさん、「抑止力」のことを沖縄のみなさんは「ユクシ」という3文字で言うと聞きました(笑い、拍手)。“ウソ”ということですね。「ユクシ」を繰り返す人を「ユクサー」(ウソつき)といいますね。(笑い、拍手)

 沖縄の海兵隊がやってきたことは何か。

 ベトナム戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争など、世界中でアメリカが引き起こす無法な戦争で、つねに先陣を切って「殴り込み」の任務を果たしてきたのが、沖縄の海兵隊ではありませんか。

 2003年のイラク戦争開戦時には、沖縄の第3海兵遠征軍や横須賀の空母打撃群など1万人が派兵されました。2004年8月には、普天間基地のヘリ部隊など第31海兵遠征隊の2200人が、強襲揚陸艦エセックスでイラクに派兵され、ファルージャでの民間人の無差別虐殺に参加しました。

 海兵隊は、平和のための「抑止力」などではありません。沖縄を足場に、世界への「殴り込み」を任務とする「侵略力」こそ、その正体だということを、私は言いたいと思います。(大きな拍手)

県民には恐怖と犠牲だけ――海兵隊の撤退を強く求める

 そして、海兵隊と在沖米軍が、沖縄県民にもたらしてきたものは何か。戦後69年間、県民のみなさんの記憶に共通して刻まれている痛ましい事故・事件があります。

 6歳の少女が乱暴され殺されて海岸に打ち捨てられた1955年の「由美子ちゃん事件」。小学校に米軍機が墜落して多数の犠牲者を出した1959年の「宮森小学校事件」。米軍の大型トラックが横断歩道を渡っていた少年をひき殺した1963年の「国場君事件」。米軍機から落下傘で落とされたトレーラーに、少女が自宅の前で押しつぶされて亡くなった1965年の「隆子ちゃん事件」。島ぐるみの怒りが沸騰した1995年の少女暴行事件。2004年の沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事件。

 これらは、多くの県民のみなさんの記憶に刻まれている、決して忘れることができない痛みの歴史であります。

 海兵隊は、日本の平和を守るための軍隊ではありません(「そうだ」の声、拍手)。ましてや沖縄の平和を守るための軍隊ではありません。この軍隊が、県民に与えてきたのは、「平和」や「安全」ではなく、恐怖と犠牲だけだったではありませんか。(拍手)

 このような部隊は、沖縄にも日本にも必要ありません。海兵隊と共存することは絶対にできません(拍手)。私たちは海兵隊の撤退を強く求めるものであります。(指笛、大きな拍手)

「北東アジア平和協力構想」――平和と安定への最も現実的かつ抜本的方策

 私たちの住む北東アジアには、さまざまな緊張や紛争の火種があります。しかしそれに対して、「抑止力」増強の名で、もっぱら軍事で構えたらどうなるでしょうか。「軍事対軍事」の悪循環に陥ってしまいます。どんな問題も、平和的な外交交渉によって解決する、憲法9条の精神に立った平和の外交戦略こそ必要ではないでしょうか。沖縄にはそういう平和な交易によって栄えてきた伝統があるではありませんか。沖縄からこそ9条の精神を発信することが大切ではないでしょうか。(拍手)

 日本共産党は、東南アジア諸国連合(ASEAN)がつくっているような地域の平和協力の枠組みを、北東アジアにも構築する――「北東アジア平和協力構想」を提唱しています。私は、この方向こそ、この地域に平和と安定をもたらす最も現実的かつ抜本的な方策があると確信するものです。

 私は、9月に、スリランカのコロンボで開催されたアジア政党国際会議の第8回総会に参加しました。この国際会議は、アジアで活動する政党が与野党の区別なく参加し、世界とアジアの平和と友好について話し合う重要な会議として発展しています。コロンボの総会には、29カ国75政党が参加しましたが、この総会で全会一致で採択された「コロンボ宣言」には、私たちの提唱する「北東アジア平和協力構想」の方向が、参加した政党全体の賛同を得て明記されたことを報告したいと思います(拍手)。私たちは、この構想が実るように、内外であらゆる力をつくす決意であります。

 みなさん。三つの「基地押しつけ論」についてお話ししてきましたが、どれをとっても、一かけらの道理もありません。オナガさんの勝利で、卑劣な脅しと、根も葉もないウソで、新基地を押しつける勢力への退場の審判を下そうではありませんか。(指笛、大きな拍手)

基地に頼らない産業・経済を目指してこそ、沖縄の未来は開ける

 みなさん。基地に頼らない産業・経済を目指してこそ、沖縄の未来は開ける――これは多くの県民のみなさんの共通の思いだと思います。

米軍基地は沖縄経済発展の最大の阻害要因

 オナガさんは、「今や、米軍基地は沖縄経済発展の最大の阻害要因です。基地関連収入は4・9%にすぎません。(基地返還をかちとった)那覇新都市や北谷(ちゃたん)町の発展を見てください。沖縄は未来に向かって進んでいます」と力説されています。

 まさにその通りだと私も思います。

 基地返還の跡地につくられた那覇新都心は、雇用が100倍を超えました。北谷町のハンビー飛行場の返還によって、雇用は20倍、経済波及効果は215倍にもなりました。本土復帰時には、基地関連収入は15%だったのが、今ではたった4%台です。これは、基地に頼らない産業・経済を目指してがんばってこられた、観光産業、地場産業、農業、水産業、中小企業のみなさんの苦労の成果であります。(大きな拍手)

辺野古を金で売り渡す人たちに、沖縄の未来を託せない

 こうした県民の努力をないがしろにし、時計の針を逆転させようというのが、現知事がやっていることであります。

 仲井真知事は、「今後8年間にわたり毎年3000億円台の支援を政府から取り付けた」ことを最大の自慢にしています。しかし、この「沖縄振興予算」なるものは、辺野古新基地建設の「承認」と引き換えのものでした。こうした「基地と予算のリンク論」こそ、沖縄の健全な発展の一番の妨げになってきた元凶ではありませんか。(拍手)

 現知事は、政府から取り付けた「沖縄振興予算」を、「沖縄21世紀ビジョン」の「財源」にするなどといっています。しかし、県議会の全会一致の決議にもとづく「沖縄21世紀ビジョン」は、「基地のない平和で豊かな沖縄を目指す」と明記しているではありませんか。200年使用できる新基地を受け入れながら、どうして「沖縄21世紀ビジョン」が実現できるか。沖縄の産業・経済の発展を展望したとき、その最大の資源となるのは沖縄の美しい自然ではありませんか(拍手)。それを壊してどうして未来が開けるか。辺野古を金で売り渡す――このような人たちに、沖縄の未来を託すことは断じてできません。(大きな拍手)

 みなさん。「米軍基地は沖縄経済発展の最大の阻害要因」とズバリ言い切り、「新たな基地は造らせない」ことを堂々と公約に掲げ、基地に頼らない産業・経済の振興の先頭にたつオナガさんを、必ず知事に押し上げ、沖縄の明るい未来を開こうではありませんか。がんばりましょう。(指笛、大きな拍手)

沖縄県民が一つにまとまれば、必ず歴史は動く

 みなさん。沖縄県民が一つにまとまれば、必ず歴史は動きます。沖縄県民のたたかいの歴史はそのことを教えています。

 今から61年前の1953年、米軍は、「土地収用令」を公布して、「銃剣とブルドーザー」による土地強奪を始めました。これに対して、当時の琉球立法院は、全会一致で、土地取り上げの軍用地料一括支払い反対など、「土地を守る4原則」という要求を突きつけました。ところが、米国は、この要求を踏みにじり、軍用地料一括払いと新たな土地強奪を内容とする「プライス勧告」を発表します。この暴挙に対して、数十万の民衆が、「プライス勧告反対」「4原則貫徹」を掲げ、決起する、文字通りの「島ぐるみ」の大闘争が起こりました。これは、沖縄県民の誇るべき大闘争ではないでしょうか。(拍手)

 この「島ぐるみ」のたたかいは、1960年4月の沖縄県祖国復帰協議会(復帰協)の結成へとつながっていきました。そして、ついに1969年、日米両国政府は、沖縄の本土復帰で合意しました。サンフランシスコ条約第3条で日本が施政権を放棄した沖縄の返還は、条約上からいえば、不可能の壁を超えたものでありました。当時、たたかいの渦中にいた人たちに聞いても、「当時は、まさか本土復帰が実現するとは、思っていなかった」という方もいらっしゃいます。しかし、沖縄が「島ぐるみ」で一つになれば、その声は太平洋をこえて日米両政府を動かす。必ず歴史は動く。それは、県民のみなさんのたたかいが証明しているではありませんか。(指笛、大きな拍手)

 いまわき起こっている「建白書」の実現をめざす「島ぐるみ」のたたかいは、1950年代の土地を守る「島ぐるみ」のたたかい、60年代の本土復帰をめざす「島ぐるみ」のたたかいを、まっすぐに引き継いだものです。

 このたたかいの先頭に立つオナガ雄志さんが、沖縄県知事となるならば、それは日米両政府に巨大な衝撃をあたえ、日米両政府を必ずや動かし、新しい歴史の扉を開くことになることは、疑いありません(拍手)。「どんな強圧にも沖縄県民は屈しない」「沖縄の未来は県民の手でつくる」――その意思を日米両国政府に突き付けようではありませんか。(歓声、指笛、大きな拍手)

 沖縄の未来、日本の進路がかかったこの歴史的政治戦で、保守と革新の垣根を越え、思想信条の違いを超えて、「建白書」を旗印に団結を固め、「オール沖縄」の声を総結集して、沖縄県民が生んだ素晴らしいリーダー、オナガ雄志さんを、必ず知事に押し上げ、沖縄の新しい歴史をつくろうではありませんか。(指笛、拍手)

 私たちも、沖縄県民と心一つに、この歴史的たたかいで必ず勝利をつかみとるために、最後まで力をつくすことをお約束して、訴えを終わります。(拍手)

 みなさん、ともにがんばりましょう。(「おー」の声、指笛、鳴りやまない大きな拍手)


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