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2014年10月12日(日)

きょうの潮流

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 「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、1本のペンが世界を変えられるのです。」▼昨年7月、国連総会で教育の重要性を訴えたパキスタンの少女、マララ・ユスフザイさんの演説は、人々の心を強くとらえました。今回のノーベル平和賞受賞も、必然的な流れだったように思います▼女の子に生まれただけで教育の機会を奪われる現実が、世界に幅広く存在しています。とりわけ、マララさんが生まれ育った地域には、女子教育を否定する武装勢力タリバンが勢力をのばしていました。それでも勇気をもって訴え続けた彼女は、通学中に銃撃されました▼一命を取り留めた瞬間から、マララさんの人生は方向づけられました。「17歳での受賞は早すぎるのではないか」。記者の質問にノーベル賞の選考委員長は「少女が権利を受ける代弁者だ」と反論しました。マララさんも「この賞は声を上げられず、その声を聞き届けられるべき世界中の子どもたちにささげられたものだ」と語り、「代弁者」として歩む決意を示しています▼もちろん、彼女が重い荷を背負ったのも事実です。彼女を政治的に利用しようとする動きも出るでしょう。マララさんは日々、試されることになります。同時に、子どもが教育を受ける権利にどれだけ真剣に向き合うか、おとなたちも試されます▼今回、憲法9条が平和賞の候補に挙がったことも大きな話題になりました。将来の受賞に向け、どれだけ9条を守り、実践していくか。私たちも試されています。


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