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2014年10月6日(月)

オスプレイ 傍若無人の2年間

屋根すれすれ・夜間飛行も常態化 飛行回数1.6倍に

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 沖縄県民の大きな反対運動の中、米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイが米軍普天間基地(宜野湾市)に配備されてから今月で2年となりました。配備に当たり、政府は午後10時以降の運用の制限や、住宅密集地の飛行を避けることなどを挙げましたが、まったく順守されていません。


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(写真)普天間基地に駐機するMV22オスプレイ=沖縄県宜野湾市

 現在、普天間基地に配備されているオスプレイは24機。宜野湾市基地政策部の目視調査によると、離着陸・通過などのオスプレイ飛行回数は2012年10月の配備から13年9月までが888回、同年10月から14年9月までが1454回と1・6倍以上に増大しています。航空機騒音規制措置で運用が制限される午後10時以降の飛行も常態化しています。防衛省沖縄防衛局の調査によると、13年度の午後10時以降の飛行は60回に上ります。

 「風圧がすごく、押さえつけられるような苦しい感じで頭が痛くなる」。普天間基地のすぐそばに住む宮城善光(ぜんこう)さん(70)はオスプレイ飛来時の様子を語ります。「家のすぐ目の前、屋根すれすれに飛んでいくこともある」といい、「事故が多発している欠陥機。いつ私たちの頭の上に落ちるのか恐怖です」と顔をしかめます。妻の美佐子さん(72)は、「騒音で電話も会話もできない。ひっきりなしに飛んで来て、うるさくてかないません。いつ墜落するのか本当に心配。不安を抱えながらの生活で、精神的にもつらく、生活環境もひどくなっている。反対を無視して配備した日米両政府は許せない」と憤ります。

 日本共産党の知念吉男宜野湾市議は「フィリピンでの演習など海外での米軍の動きに伴って、普天間基地でも訓練が激しくなっている」と指摘します。宜野湾市に寄せられた基地被害などの苦情件数は、今年4月から10月2日現在で194件。9月は46件です。午前0時以降、「うるさくて眠れない」といった苦情も多数。「基地があるためにすべて我慢しないといけないというのはどうなのか」といった悲痛な声や「ここは戦場か」といった声もありました。

 オスプレイは、先日もペルシャ湾上で事故を起こすなど、危険性が際立っています。しかし、日本政府は「沖縄の負担軽減」を口実に、全国に飛行範囲を拡大させています。美佐子さんはいいます。「負担軽減や固定化を避けるといってもそれはごまかしです。辺野古にも基地を造らせてはなりません。基地がある限り、騒音被害はなくなりませんから。日本から米軍基地がなくなることが一番。それを願っています」


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