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2014年8月21日(木)

きょうの潮流

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 1時間に100ミリの雨とは、一体どんな状態か。気象庁によれば、80ミリをこえると「猛烈な雨」に分類され、「息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じる」とあります▼列島を襲う局地的な豪雨が、大規模な土砂災害を引き起こしました。40人をこえる死者・行方不明者を出す大惨事。20日未明、広島市北部で記録した大雨は1時間に120ミリにも達し、3時間の雨量は8月1カ月分の1・5倍に相当しました▼地響きとともに暗闇から一気に押し寄せてきた土石流。大木や巨石を巻き込んだ土砂に押しつぶされた家々、ひっくり返った車、茶色に埋まった住宅地。いまは一刻も早い被害者の救助・救援を▼土砂災害の危険箇所が全国最多の広島。地盤がもろいこの地域では15年前も多くの犠牲者を出しています。山間部を開いた宅地開発が進められ、土木学会も危険性を指摘。その警告は、今回生かされなかったのか。市は避難勧告が遅かったことを認めています▼各地で次々に被害をもたらす気象災害。防ぎきれない問題点を、防災の専門家は次のようにあげます。(1)激しい気象を予測する技術の未確立(2)災害時の現場の混乱(3)避難経路がない(4)住民が激しさを想定せずに避難が遅れる▼そして、国や自治体の防災対策の見直しとともに、個人の防災力を高める必要があると。同時にいま異常気象は世界中で猛威をふるっています。カリフォルニアの干ばつ危機、ネパールやインド北部の大雨…。地球を守るための手だても時を待てません。


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