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2014年8月19日(火)

豪雨 近畿・東海に爪あと

共産党が実態調査

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 お盆休みの終盤を襲った豪雨は、近畿、東海などに大きな爪あとを残しました。日本共産党の党組織、地方議員らは18日、各地で被災住民を見舞い、要望を聞き取るなどの活動をしました。

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(写真)土砂が崩れて、全壊した家=18日、岐阜県高山市

岐阜・高山市

 16日から17日にかけ記録的な豪雨があり、二つの橋が流失、市内全域の90カ所以上で土砂崩れが発生し、約9千世帯が避難勧告を受けた岐阜県高山市。豪雨被害対策本部を設置した日本共産党飛騨地区委員会は、若山加代子市議、牛丸尋幸市議予定候補を中心に住民の要望を聞いて回りました。

 江名子町では、土砂崩れの影響で家が全壊した住民が地域の人たちと、軍手をはめ作業着姿で泥かきをしていました。夫は「頭が真っ白になった。二次災害が怖い」。妻は「これ以上崩れないことを祈っている。これからの生活が不安。子どもたちは怖がって、ちょっとした物音にも敏感になっている」と語りました。

 片野町では、自宅前で庭の泥出しをしていた男性が膝あたりを指して「30分のうちにここまで上がった」と言い、家の前の道路一面が川みたいな状態になったと話します。

 千島町では土砂崩れが起きて、牛舎1軒に土砂が流入し、牛8頭が生き埋めに。経営者は「危ないことは前から話題になっていたのに、市は何も対応してくれなかった。とにかく助けられる牛だけ助けた」と話しました。

 党は、引き続き実態調査をし、市・県に申し入れをしていきます。

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(写真)家の中の土砂を片付ける住民ら=18日、兵庫県丹波市

兵庫・丹波市

 16日からの大雨で兵庫県では、死者2人、負傷者3人の大きな被害が出ました。全壊3棟、半壊2棟、一部損壊6棟、床上浸水132棟など、県内で最も大きな被害が出た丹波市では、避難勧告が4575世帯1万2286人に出され、37世帯81人(18日午前7時)が避難所へ避難しました。

 日本共産党丹波市議団(西本嘉宏団長)は連日、被災者を訪問し、被害状況を調査しました。

 市島町徳尾の谷上自治会長(63)は「(17日)午前2時ごろ息子からの電話で目が覚めて玄関を開けたら水がたまっていた。避難の準備をしていていたら、バリバリと音がして土砂が家の中を流れていった。停電で真っ暗な中、稲光で家が流れているのが見えた。朝まで2階で待機していた」と話しました。

 男性(74)は「危険な場所だと注意はしていたが、こんな災害は初めて。生活が再建できるよう行政の対応をお願いしたい」と訴えました。

 西本市議団長は「土砂の撤去と後片付けの支援、公営住宅への入居を急ぐ必要があります。必要なら仮設住宅建設などの対応もいる。激甚災害指定など、被災者救援と災害に強い街づくりのため全力を挙げたい」と話しました。

京都・福知山市

 日本共産党京都府議団(前窪義由紀団長、11人)は18日、大規模な浸水被害を受けた福知山市中心部をはじめ、同市大江町を訪れ、調査・聞き取り活動を行いました。

 光永敦彦府議団幹事長、西脇郁子、迫祐仁の各府議、吉田早由美・穀田恵二衆院議員秘書が参加しました。

 市内中心部では、水が引くなか、住民や従業員らが泥水に漬かった商品や家具などを搬出する作業に追われていました。

 塩見卯太郎市議団長とともに各地を訪問。がけ崩れがあった聖佳町では、数軒で土砂が家屋に流入、車が押し上げられていました。

 福知山商工会議所では和久明専務理事らと懇談。和久氏は「昨年の花火大会の事故以来の沈滞ムードに拍車をかけるものだ。再建に向けた強力な支援策をお願いしたい」と述べました。

 飲食店が集まる観光施設「ゆらのガーデン」では、最大で2メートル近くまで浸水。そば屋では、製麺機がつかり、床が波打っていました。店主(66)は、「一昨年にオープンしたばかり。去年の台風18号では入り口で水が止まったのに。損害は600万円くらいに上る。再開のめどは立たない」と述べました。

 光永府議は調査を踏まえ、「かつてない甚大な被害で、全容をすみやかにつかむことが必要だ。生活と生業(なりわい)の再建に向けた緊急の支援が求められる」と語りました。大江町では、大槻富美子市議とともに、昨年の台風18号に続いて浸水した事業所や民家を回りました。


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