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2014年8月14日(木)

きょうの潮流

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 宮城県石巻市の仮設団地を訪ねると、あちらこちらでアサガオが大輪の花を咲かせていました。紫の花と緑の葉からは、日照(ひで)るプレハブの建物に少しでも涼をという住民の思いが伝わってくるようです▼東日本大震災から4度目の夏。仮設住宅は“老朽化”がさらにすすんでいます。1人暮らしの高齢女性は、天井にビッシリ発生した黒カビを指差し、「ボランティアの学生さんに拭き取ってもらったけど、またこんなに増えて…」とあきらめ顔です▼仮設住民の願いは、一刻も早く自宅を再建したり、災害公営住宅に移ること。しかし、宅地整備や公営住宅建設は遅れ、「このままでは仮設が『終(つい)のすみか』になってしまう」と高齢者の不安は募ります▼気持ちの重くなる取材の帰り、「冷たいお茶でも飲んでって」と顔見知りの仮設自治会副会長が、団地の集会所に招いてくれました。涼みながらくつろぐお年寄りたちに、「『赤旗』の記者です」と自己紹介すると▼「記者さん聞いてよ」。最近、自宅再建資金のために元の自宅跡地を売却したという女性が語り始めました。収入が増えたからと国保料、介護保険料や税金がすべて増額に。「ただでさえ困っている被災者に、こんな理不尽な追い打ちをかけるなんて」▼「無駄な工事より、一日も早く公営住宅つくってくれ」と怒る別の男性は、こう言いました。「共産党が呼びかけたように、冷たい安倍政権は早く倒さねば」。被災地の復興を妨げているのは誰か。心の響きあうひと時となりました。


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