「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年6月24日(火)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 東京都議会で発せられたヤジが世界を駆けめぐる大問題となりました。「早く結婚したほうがいい」「子どもを産めないのか」。18日、質問中の女性議員に向けられた暴言の数々。だれが言ったのか▼昨日、ようやく自民党の都議が名乗りでました。この人物は事件発覚後、メディアの取材に「品のないヤジはよくない」としらを切っていました。あきれたものです▼当初、「わからない」と都議会自民党は幕引きをはかろうとします。ひっくり返したのは世論です。ネットを通じて、ヤジを飛ばした議員の処分を求める署名は23日までに9万人近く。都議会局には批判の電話が鳴りっぱなし。「たくさんで集計しきれない」(広報課)▼海外メディアにも波及します。米国のCNNが「怒りの声が高まっている」と伝え、大手の欧米紙も報道。都議会では超党派の女性議員が「セクハラであり、人権を侵害するもの」と議長に申し入れていました▼一気に広がったのは、ヤジが今の政治の正体を示していたからでしょう。安倍政権の「女性が輝く日本へ」のスローガンはかけ声だけです。働く女性の4割が200万円に満たない年収(国税庁調査)。保育所が少なく、出産前後に半数以上の女性が職を離れざるをえないのです▼ヤジは複数の自民党議員によって増幅し、周辺から笑いも起こりました。1人の都議の反省と会派離脱ですませていいのか。ヤジに抗議することは悪政をただして人間らしい営みを取り返す、たたかいでもあります。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって