2014年5月26日(月)
ウクライナ大統領選投票始まる
親米欧派優勢、来月決選も
【パリ=浅田信幸】ウクライナ大統領選の投票が25日、始まりました。2月の親ロシア派ヤヌコビッチ政権崩壊後の正式な大統領を決めます。東部では親ロシア派武装勢力が選挙を妨害しており、高い投票率で正当性が確保されるかが焦点です。
選挙には親ロシア派も含め21人が立候補。親米欧派候補が優勢と伝えられます。
ウクライナは2月政変で親米欧派による暫定政権が成立し、ロシアとの関係が急速に悪化。3月のロシアによる南部クリミア半島の併合、4月の東部での親ロシア派武装勢力による「反乱」で、ロシア系とウクライナ系の対立が深まりました。
米欧は正統政権の樹立に向け選挙実施を全面的に支持し、欧州安保協力機構(OSCE)は1000人近い選挙監視団を派遣。しかし東部では、武装勢力の妨害で選挙の実施自体が阻害され、投票機会のない有権者は全体の15%程度に達するもようです。
投票は25日午後8時(日本時間26日午前2時)に締め切られ、即日開票。25日深夜(同26日早朝)にも大勢が判明する見通しです。ただ過半数の得票者がいない場合、6月15日に決選投票が行われます。