「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年1月22日(水)

ヘリ墜落「人的ミス」

米軍が事故概要 アフガン派兵前か?

嘉手納所属機

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

図

 米空軍嘉手納基地(沖縄県)は21日、昨年8月に沖縄本島北部のキャンプ・ハンセン(宜野座村)内で発生した同基地所属のHH60ヘリ墜落・死亡事故の調査概要を公表しました。それによれば、事故調査委員会は操縦士の人的ミスであると結論づけました。

 事故は編隊飛行中に発生し、乗組員4人中3人が重軽傷を負い、航空機関士1人が死亡。機体は大破し、約3805万ドルの損害となりました。

 事故当時、2機のHH60がキャンプ・ハンセン上空約46メートルの高度で「8の字」飛行を行っていたところ、事故機の操縦士がもう1機との空中衝突の危険があると判断。急降下しましたが、高度を失って墜落しました。しかし、事故調査委員会は、実際は衝突の危険はなかったとの見方を示しています。

 概要によれば、この編隊飛行は「派兵前」訓練の一環として行われていました。戦地での救難を主任務とするHH60はアフガニスタンに継続的に派兵しており、事故機もアフガン派兵前だった可能性があります。

 嘉手納基地は、昨年5月に同基地東60カイリ(約96キロ)の太平洋上で発生したF15戦闘機墜落事故の調査概要も公表しました。

 2機編隊での戦闘訓練終了後、事故機がもう1機と合流するため操縦系統に入力したところ反応せず、20秒以上左回転して降下・墜落しました。事故調査委員会は、「油圧式フライトコントロールシステムの機能不全」であると結論づけました。

 操縦士は脱出しましたが、約3197万ドルの損害となりました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって