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2014年1月13日(月)

東京都知事選23日告示

宇都宮けんじさん(67)決意と抱負

憲法と生きた弁護士として

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 23日告示、2月9日投票の東京都知事選挙に立候補を表明した日本弁護士連合会前会長の宇都宮けんじさん(67)=無所属、日本共産党など推薦=に決意と抱負を聞きました。(聞き手・青野 圭/写真・山城屋龍一)


写真

(写真)インタビューに答える宇都宮けんじ都知事予定候補

 私は弁護士として42年間、「基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命」(弁護士法第1条)として取り組んできました。

 しかし、安倍政権の政策や行動―国民のごうごうたる反対の声を無視した特定秘密保護法の強行採決と首相の靖国神社参拝、従来の自民党政府すら認めなかった集団的自衛権の行使を法律や閣議決定で容認する動きなど―は、実質的な憲法の破壊・クーデターです。憲法施行後67年間で、最大の危機です。

 憲法とともに生きてきた弁護士として、到底認められない政権です。この暴走にストップをかけないと、とんでもない社会になります。

激励の賀状

 都知事選は自治体の選挙ですが、日本の将来がかかった選挙です。日本全体が選挙の行方をかたずをのんで見守っていると思います。今年のお正月は、都民以外の多くの方から激励の年賀状が届きました。全国のみなさんの願いを受け止めてたたかいたい。

 石原・猪瀬都政の14年間で、東京は貧困と格差が広がり、福祉は切り捨てられました。私は政策の第一に「働きやすく、くらしやすい希望のまち東京」を掲げ、“生活都市”をめざします。

 石原・猪瀬都政は都営住宅を1戸も建てませんでしたが、「住まいは人権」です。高齢者や子育て支援、環境と防災重視、原発のない社会をめざします。

 教育行政の基本は、子どもが生き生き学ぶことができる学校づくりです。「日の丸」「君が代」を強制し教員への管理・統制を強める教育は、憲法改悪と表裏のもので一番の犠牲者は子どもたちです。

 猪瀬直樹前知事は裏献金疑惑で辞職しましたが、これで一件落着・幕引きを許すわけにはいきません。都政のあり方が問われている問題です。私が知事になったら都議会に百条委設置を要求します。

 東日本大震災被災者や原発事故の被害者に歓迎されるオリンピックにするためにも、被災者・被害者の救済と生活再建、原発事故の収束を急がなければなりません。

賭場許せぬ

 見逃せないのは、オリンピックにからめてカジノを招致しようという動きがあることです。私は長い間、多重債務者の救済に取り組んできましたが、ギャンブル依存症の方が多く、家庭崩壊や自殺、犯罪などの悲劇が絶えませんでした。カジノは刑法が禁止するばくちです。青少年に夢を与えるオリンピックに合わせて賭場を造るなどとんでもありません。

 都民本位の都政をめざす私たちの選挙は、政策を前面に出して都民に納得してもらうことが重要です。前回の都知事選で、私は96万8960の支持を得ました。これを土台に運動の輪を、さらに広げていきたい。

 弁護士として歩んできた42年間が私の財産です。サラ金・ヤミ金問題や貧困問題に取り組んできました。社会的弱者に寄り添い、サラ金規制法の改正など法律や制度を変えてきた経験を都政でいかしたい。

 うつのみや・けんじ 1946年、愛媛県旧東宇和郡(西予市)生まれ。67歳。日本弁護士連合会前会長。東京大学法学部在学中に司法試験に合格。多重債務、サラ金・ヤミ金被害者の救済に尽力。約6万超の悪徳業者を告発しました。現在、反貧困ネットワーク代表、年越し派遣村の名誉村長、脱原発法制定全国ネットワークの代表世話人などを務めています。


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