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2014年1月1日(水)

自衛隊 海外での越年990人

ソマリア・南スーダンなど

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 2013年から14年にかけて、海外派兵任務で年を越す自衛隊員は約990人にのぼります。

 海外で越年する最大の部隊は、「海賊対処派遣部隊」としてアフリカのソマリア沖・アデン湾で活動している約590人です。内訳は、水上部隊として海上自衛隊護衛艦「さざなみ」「さみだれ」の乗員など約400人、航空隊としてジブチの自衛隊基地を拠点に活動するP3C哨戒機部隊などの約190人。

 南スーダンのPKO(国連平和維持活動、UNMISS)には陸自の施設部隊約400人が参加しています。

 ソマリア沖の「海賊対処活動」では、13年12月10日から2隻の護衛艦のうち1隻が、米国主導の多国籍部隊・第151連合任務部隊に参加を開始。民間船舶に付き添うこれまでのエスコート方式に加え、他国軍隊と海域を分担して護衛するゾーンディフェンス方式に踏み出しました。「海賊対処法」制定時の審議などでゾーンディフェンス方式への参加は、政府が想定していなかったものです。

 南スーダンでは、現地の治安情勢悪化という「緊急対応」を理由に武器輸出三原則を破り、初めて他国軍へ銃弾を提供しました。これも過去の政府答弁で「想定していない」としてきたものです。

 一方、情勢悪化を受けても政府は「撤収を検討している事実はない」(菅義偉官房長官会見)として派兵を継続する方針です。「国家安全保障戦略」で打ち出した「積極的平和主義」のもとで、紛争当事者間の停戦合意などPKO5原則さえなし崩しにして、海外派兵の領域を広げようとする狙いをにじませています。


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