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2013年12月16日(月)

きょうの潮流

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 中学2年女子の4人に1人は運動をしていない―こんな実態が文科省の全国体力調査で分かりました。今年度の小5と中2に、体育の授業を除く週の運動時間を聞いたところ、「0分」と答えた子が増えていました▼運動するようになる条件には「できそうな種目があれば」「友達と一緒」「自分のペースでできたら」といった回答が。専門家は「すぐにできる、できないで評価せず、運動に親しめる環境をつくることが大切」といいます▼身体能力の差で優劣をつけやすい運動。競技スポーツでいえば勝敗が価値基準になりがちです。そんな勝利至上の考え方や根性論、抑圧された人間関係が運動やスポーツをゆがめ、子どもから遠ざける一因になってきました▼大阪・桜宮高校バスケットボール部の男子生徒が、顧問の体罰を苦に自殺してからもうすぐ1年がたちます。その後に続いた女子柔道選手の告発とともに、部活動やスポーツ現場にはびこる体罰・暴力を改めて世に問いました▼この1年、体罰一掃の運動は大きくひろがりました。暴力は許さないという団体組織の宣言が相次ぎ、アスリートや関係者の呼びかけは、指導や練習のあり方を変える契機になっています▼15日の『先生、殴らないで!』出版記念シンポジウム。暴力はスポーツ界だけの課題ではない、との提起がありました。「すべての国民は、個人として尊重される」という憲法13条をはじめ、人間の尊厳が奪われようとしているいま、改憲勢力とのたたかいも重要だ、と。


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