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2013年12月6日(金)

きょうの潮流

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 哲学者の鶴見俊輔さんが、数の民主主義の危うさについて語っていたことがあります。日本の民主主義にある「よわさ」を認め、疑う権利を確保する。それが自分のデモクラシーの基本だと▼戦争へと走った道を二度と歩まない。そう決意をこめて、わたしたちは個々の意見や判断を尊重する多様で自由な社会をつくろうと努めてきました。ところが、その根底を崩してしまう法案が特別委で「強行採決」されました▼暴挙を重ねに重ねた安倍政権と自民、公明与党の横暴さ。広範な団体、多くの国民があげている反対の声を騒音、テロという傲慢(ごうまん)さ。それは、秘密保護法がもつ人権無視の性格をいっそう際立たせています▼国会の周辺では連日、朝から夜まで、廃案をもとめる声がひびきました。寒空にマフラーや手袋姿で声をからす初老の夫婦。幼い子を連れた30代の母親は「いてもたってもいられず、ここにきた。こんなに恐ろしい法案が通ってしまう日本の将来が心配で」▼一貫して反対してきた日本共産党の志位委員長は「憲法の国民主権、基本的人権、平和主義を、ことごとく踏みつけにする違憲立法で、認めるわけにはいかない」。数の暴走は、国民に追いつめられての暴挙だと語りました▼戦後、日本に根づいてきた民主主義。その力強さは悪法に立ち向かった空前の盛り上がりに表れました。“国民の権利を守れ、自由を守れ、命を守れ”。国会に、全国に、こだました声は、決して消えません。違憲立法を絶対に許さないと。


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