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2013年9月13日(金)

9・12市民大集合

山下書記局長代行の訴え

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 堺市で12日に開かれた「9・12市民大集合」での山下芳生書記局長代行の訴え(要旨)はつぎの通りです。


 今度の政治戦は、橋下・「維新の会」が、市長を乗っ取って、堺市を分解して壊すことを認めるか、認めないかの政治戦です。橋下・維新による堺市つぶしから、堺市の自治と自由を守る一点で、竹山(修身)さん勝利のために共同して全力をあげましょう。

 勝利のために大事な点が三つあります。

「堺市つぶし」の目的を全市民に知らせる

 第一に、「維新」が堺市を乗っ取ろうとしている一番の目的は、堺市民の暮らし・福祉をどうするかでなく、堺市を「なくしてしまう」「つぶしてしまう」ことにあります。その事実を全ての市民に正面から伝えることです。

 「維新」は「堺市はつぶさない」といいますが、関係市町村を「廃止」=堺市や大阪市をつぶさないとできないのが「大阪都」です。

 堺市をつぶすためにに市民を平気で欺く「維新」のたくらみを許してはならないと、竹山市長は先頭に立っています。「読売」(8日付)の世論調査では、堺市民の60%が「都」構想参加に反対しています。

 自由と自治の気概が今も息づくのが堺です。「堺はひとつ! 堺をなくすな」「堺の自治と自由を守ろう」―この一点で力を合わせ、「堺つぶし」とのたたかいの先頭に立つ竹山市長の勝利を勝ち取りましょう。

 「維新」はしきりに「竹山市長は裏切り者」と攻撃します。4年前に橋下氏に応援されたのは事実ですが、当時は「都」構想も、「維新の会」もありません。竹山市長は「都」構想にいち早く反対を表明し、「裏切り者」どころか、「堺市つぶし」を許さない勇気ある人です。

大規模開発か暮らし応援か

 第二に、「維新」が「都」構想で堺市をつぶし、二つか三つの特別区に分解するのは何のためか。知事に権限を集中させ、市の税収1300億円のうち460億円を「都」に吸い上げ、関空リニアやカジノ建設など大規模開発推進がねらいです。

 「維新・堺八策」に「広域行政に関する権限・財源を大阪都に一元化」とあります。松井(一郎大阪府)知事は堺が「大阪都」に加わらないと取り残されると叫びますが、カジノ誘致は賭博で外国人のお金を巻き上げようという浅ましい根性です。「健全な賭博場」はありえず、そんなものに堺の未来は託せません。

 大規模開発推進の一方、暮らし・福祉はどうなるのか。見本は大阪市です。▽国民健康保険料は5年間に231億円もの黒字があるのに2%値上げ▽敬老パス有料化▽府労委が「不当労働行為」と断罪した市職員の「思想調査」―などです。

 対する竹山市政は、市民目線で、暮らし応援の実績を築いてきました。▽子ども医療費助成の中学卒業までの実施▽国保料の4年連続引き下げ▽65歳以上100円の「おでかけ応援バス」を平日毎日運行へ―などです。「竹山おさみ・マニフェスト」では小中学校全学年の教室にエアコン設置、下水道料金値下げなど市民の声に応えた施策の拡充をうたっています。権限と財源のある政令指定都市・堺が存在してこそ可能です。

「分断」攻撃を共同ではね返す

 第三に、堺の自治と自由を守る市民の共同に「共産党が一緒だからダメ」という分断を持ち込む維新の攻撃を、共同の力ではね返そうということです。

 竹山市長は「維新」による堺市つぶしという暗雲を払いのけるために「広範な政党、団体、市民の固い絆の連携が必要」と述べました。憲法と地方自治を大切にする日本共産党も、「住みよい堺市をつくる会」も、この共同の輪にすすんで加わっているのは当然です。

 「維新」はこれが脅威になっています。「共産党市長を誕生させるんですか」「打倒共産党政権」と叫びました。「都」構想批判などで追い詰められた彼らが、共同の分断のために持ち出したデマ攻撃です。

 竹山陣営には、政党政派に加え、「堺はひとつ! 堺をなくすな」で一致したすべての団体・個人が参加しています。この力を一つに、「維新」の卑劣な「分断」攻撃を堂々と打ち破りましょう。

 「堺はひとつ、堺をなくすな」という当たり前の主張を「共産党が一緒だから」と攻撃する。ひとり共産党への攻撃ではありません。堺を守ろうとする市民みんなに対する攻撃です。維新による時代遅れの攻撃を市民みんなの力で打ち破りましょう。

「慰安婦」問題で市民良識の発揮を

 もう一つ、橋下徹大阪市長の「慰安婦制度は必要だった」発言に対し、堺市議会は日本共産党や自民党、ソレイユ堺、無所属2氏による共同提案と賛成で、「発言の撤回及び謝罪、さらに公職の辞任を求める決議」(6月24日)を可決しました。公職辞任まで求めたのは全国唯一で、堺の良識、共同の到達の高さが示されています。

 橋下氏は「大誤報」と居直り、謝罪も撤回もしていません。市長選ではこの問題でも、市民の良識が試されます。堺が生んだ歌人・与謝野晶子は、明治の時代に人間の恋愛を生き生きと表現し、戦争に抗議しました。この堺で、戦争中、女性や人間の尊厳を踏みにじることを肯定する人物、それに一言もモノが言えない人物を君臨させるわけにいきません。


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