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2013年8月1日(木)

きょうの潮流

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 8月1日は八月朔日(ついたち)を略して八朔(はっさく)。昔から「田の実の節句」と呼ばれ、農村では恩人に初穂を贈る風習がありました。田の実を「頼み」にかけ、日ごろお世話になっている人に感謝する日といわれています▼その田畑に恵みをもたらすのが水です。きょうは「水の日」でもあります。一年で最も水の利用が多くなるこの時期。いま大雨や渇水をはじめ、各地で水をめぐる災いや事故が多発していますが、私たちの生活に水は欠かせません▼海に囲まれ、無数の河川や湖沼を授かった日本列島。水の環境の多様さは、世界で比類のないほどです。小さいころ、夏になると毎日のように遊んだ海や川で見つけた生きものたちに胸を躍らせたものです▼その豊かさは大小100近くある水族館にも表れています。日本は世界でもまれな水族館王国。北から南まで息づく生命はさまざまです。最北の稚内ノシャップ寒流水族館にはイトウやオオカミウオが、沖縄の美(ちゅ)ら海水族館ではジンベイザメやマンタが泳ぎます▼夏休み、子どもらと一緒に水に生きるものたちにふれ、水の大切さをあらめて考える機会にするのもいい。人類もともに、この水の惑星に生きているのですから▼ところが、命の源を汚しているのが原発です。事故を起こした福島第1原発は、いまも放射能に汚染された水が土壌に浸透し、海に流れ込んでいます。もともとの仕組みから大量の水を必要とする原発。しかし、貴重な水をふくめ、地球上のすべてのものと相いれない存在なのです。


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