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2013年7月14日(日)

きょうの潮流

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 酷暑つづきの今夏。熱気がうずまく都会から、涼をもとめ、山や海にくりだす人々も多い。東京のオアシス、高尾山にも家族連れの姿が増えてくる季節です▼都心から近場にありながら、ゆたかな動植物が息づく高尾山。この山の自然を守ってきた市民の会の会報が、今月で300号に達しました。いまから30年近く前に、山を貫く圏央道の計画が発覚。以来、つみ重ねてきた住民たちの反対運動の証しです▼会報の中身は高尾山にとどまりません。最近の号をみても、リニア新幹線や山梨の新環状道路、江戸川区のスーパー堤防の問題、九州・玄海原発裁判と多岐にわたります。全国50の団体と協力共同してきた同会ならではの豊富さです▼残念ながら圏央道は通ってしまいましたが、会のメンバーは毎週チームを組んで湧水調査をつづけています。高尾山に掘られたトンネルの影響で地下水が枯れるようになり、その対応を国にせまっています。運動は終わりません▼15年以上も「むさゝびの声」を会報につづってきた会の橋本良仁事務局長は「山、川、海、空。自然を守る運動は日本各地にあり、これからますます重要になる」といいます。いまは運動をになう人材を育てるため、全国を飛び回る日々です▼「国土強(きょう)靭(じん)化」の名目で、10年間に200兆円も大型公共事業につぎ込もうとする安倍政権。被災地の計画をはじめ、住民にとって必要な計画なのか、しっかり監視していくと橋本さん。首相が口だけでいう美しい国を守るたたかいです。


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