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2013年6月6日(木)

96条改憲論に批判続出

参院憲法審査会で参考人

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(写真)意見を述べる小林節慶応大教授=5日、参院憲法審査会

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(写真)意見陳述する小山剛慶応大教授=5日、参院憲法審査会

 参院憲法審査会は5日、「新しい人権」などをテーマに慶応大学の小林節教授と小山剛教授を招いて質疑を行いました。参考人からは、改憲の発議要件を緩める96条改定や「新しい人権」を理由にした改憲論への疑問の声が出されました。

 小林氏は、96条は国家権力を縛るもので、要件緩和をしてはならないと強調。「天下国家のあり方にかかわる問題だから、権力は公正で正々堂々としていなければならない」と述べ、96条改定で改憲をやりやすくする狙いを批判しました。

 日本共産党の井上さとし議員が、国家権力を憲法で縛るという立憲主義を「古い考え方」とする意見を批判し、見解をただしたのに対し、小林氏は「立憲主義は時間と場所を超えて適用されるもの」と述べました。

 一方、新しい人権について、小山氏は「憲法を改正するなら、新しい人権は有力候補になる。しかし、新しい人権のためだけに憲法を改正する必要はない」と発言しました。

 自民党の山谷えり子議員は「憲法は国柄や歴史、文化を国民と共有するもの」として憲法に道徳規範を書き込むよう主張し、同党の磯崎仁彦議員は「自民党の憲法改正草案では、国民の憲法尊重義務を規定している」と述べました。

 これに対し、小林氏は、憲法に道徳規範を書き込むことについて「『法は道徳に踏み込まず』は世界の常識だ」と批判し、国民に憲法尊重義務を課すことについて、「国家権力を担当している方々を規律するのが憲法の仕事。自民党の今回の案はおかしい」と述べました。


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