2012年12月16日(日)
脱原発世界会議始まる
即時ゼロ実現 投票へゴー
東京 集会・パレード・被災地報告
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原発のない世界を求め、2日間にわたって開かれる「Nuclear Free Now 脱原発世界会議2」が15日、東京と福島で始まりました。主催は、ピースボートが事務局を務める「Nuclear Free Now実行委員会」。
会場の一つとなった東京・日比谷公園では、被災地からの報告や、ミュージシャンのライブがおこなわれ、NPO・NGOブースなどが並びました。
首都圏反原発連合が担当した「脱原発世界大行進」では、参加者が「原発やめろ 今すぐやめろ」と書いたメッセージボードを手に、約3キロメートル歩きました。東京電力本店前と経済産業省前では、ひときわ力強いドラムの音と、腕を突き上げながら「再稼働反対」とコールする声が響き渡りました。
埼玉県川口市から参加した女性(36)は「脱原発の方向を国民が決めたという海外参加者の発言に勇気づけられました。私たちもあきらめません。即時原発ゼロを実現するために投票に行こうとアピールしたい」と語りました。
「日本中の原発は直ちにすべて廃炉に!」と書いたうちわを持っていた女性(62)は、即時原発ゼロを政府が一日も早く決断すべきだという思いを込めたといいます。「日本中の人が脱原発の思いで投票してくれればいいですね」
デモに先立ち、さようなら原発1000万人署名市民の会がよびかける「さようなら原発世界大集会」が行われました。呼びかけ人の鎌田慧(ルポライター)、内橋克人(評論家)、澤地久枝(作家)の各氏が、脱原発の声をあげ続けていくことなどを訴えました。
法政大学の田中優子教授や、福島の被災者、国民投票で原発反対が多数を占めたイタリアやリトアニアの海外ゲストの発言もありました。
宇都宮けんじ氏も参加し、「原発のない社会にむけて、東京から発信していきましょう」とあいさつしました。
日本共産党の田村智子参院議員も参加し、特設ステージで訴えました。
田村議員は「大飯原発を止めて、再稼働は一切させず、そのまま廃炉のプロセスに入ることを政治決断すべきだ」とする党の即時原発ゼロ提言を紹介。日本共産党は財界、大企業の圧力に絶対に屈服することはないと強調し、「国民の皆さんと力を合わせてがんばります」と訴えました。