2012年10月9日(火)
纒向遺跡の保全・継承を
党奈良県委がシンポ
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“初期ヤマト政権発祥の地”と目される奈良県桜井市の「纒向(まきむく)遺跡の保全・継承とまちづくりを考えるシンポジウム」が8日、同市内で行われ、県内外から会場をあふれる250人が詰めかけました。日本共産党奈良県委員会・同県議団が主催したものです。
滋賀大学の小笠原好彦名誉教授がコーディネーターを務め、同市纒向学研究センター主任研究員の橋本輝彦、元五條文化博物館館長の石部正志、日本共産党の吉井英勝衆院議員の3氏がパネリストとして発言しました。
橋本氏は、発掘調査の成果からみた同遺跡の特徴を報告。3世紀初頭に「過疎」の地域に突然出現し、列島各地の代表者が集まった同遺跡は「日本の国家形成を考えるスタートになる場所」との見解を示しました。
石部氏は同遺跡が今日まで残ったのは「田畑として守られてきたから」として、全域の史跡指定とともに住民の生活と権利を守る施策を強調しました。
吉井議員は「陵墓」の実態をただした質問と政府答弁を紹介し、「歴史、文化は国民の財産だからもっと公開され研究される状態にすることが大事」とのべました。
小笠原氏は「古墳だけでなく大王の王宮や関係する遺構を保存」し、次世代に分かるように残していくための課題を提起しました。
日本共産党の山アたよ衆院奈良4区予定候補が閉会あいさつを行いました。