2012年9月17日(月)
オキュパイ運動1周年
記念集会開く 全米各地から参加
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【ニューヨーク=山崎伸治】米ニューヨークの金融街・ウォールストリートを“占拠”する「オキュパイ運動」が始まって17日で1周年となることを受け、記念する一連の行事が15日から同市内で始まりました。初日のこの日、マンハッタンの南にあるワシントン広場で集会が開かれ、全米各地から数百人が集まりました。
「オキュパイ・ウォールストリートの誕生日おめでとう」という呼び掛けで始まった全体集会では、参加者が次々に手を挙げ、自分たちの活動について発言。地元ニューヨークだけでなく、西海岸のオークランド、ポートランド、シアトル、中西部のシカゴ、南西部のヒューストン、オースティンなどからも駆けつけ、運動の広がりを印象付けました。
スペインから来た青年が「マドリードでも緊縮反対の集会が開かれている」と紹介するとひときわ大きな歓声が上がりました。
ニューヨークの「オキュパイ」に参加するのは5回目というコネティカット州の高校生ブライアン・アルセンさん(17)は、同級生2人と参加。「1周年を祝いたくて来た。これからもずっと続いてほしい」と語っていました。
反戦や国際貿易、新しい経済などのテーマで小グループに分かれての討論会が開かれ、いずれも時間いっぱい熱のこもった議論を繰り広げました。
教育の討論会に加わった大学生のバージン・オスピナさん(20)は、米国の教育の現状について「同じ考え方の人がいることが分かった。また私の知らなかったことも学べた」と満足げでした。
1周年当日の17日は、朝から再びウォールストリートを埋め尽くす計画です。