2012年9月3日(月)
原発撤退 最大の教訓
事故1年半 福島でシンポ
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原発問題住民運動全国連絡センターと原発問題福島県民連絡会は2日、福島市内のホテルで全国交流集会を開き「シンポジウム 原発事故一年半 鎮魂と希望をめざして」や、伊東達也同センター筆頭代表委員の「問題提起 住民運動の諸問題を考える」、菅野典雄飯舘村村長の「福島からの報告」など受けて討論と意見交換を深めました。
参加者の多くは、3・11後に福島県に来るのは初めての人たち。
大学生(22)も初めて福島県に入りました。
「高い放射線量が計測されたことを知り『ここに居ていいのか』と思うほど怖かった」と飯舘村で見て感じた体験を振り返ります。「福島に残った人、避難した人などさまざまな分断策が連続して起こっている。原発を無くすという大本から正していくことが必要だ」と決意を語りました。金曜日の首相官邸前での行動にも参加している大学生。「12月には新宿で若者らしく音楽などの表現方法も使ってアピールします。学生が動く時社会も動くと言われます。脱原発へ変えていきたい」と決意を述べていました。
シンポジウムのパネリストは、大槻真一・阪南大学前学長、立石雅昭・新潟大学名誉教授、野口邦和・日本大学歯学部准教授、岩井孝・原研労組委員長。それぞれの専門分野からの問題提起をして、討論しました。
日本共産党の吉井英勝衆院議員が「原発事故を招いた国や東電が誰一人責任をとっていない。科学者と住民が一緒になってたたかってきた経験を発展させる必要がある」とあいさつしました。
集会は「私たちは、福島の被災者に心を寄せて、福島の復興を支援しつづけることと合わせて、福島原発事故の最大の教訓としての『原発からの撤退』への合意形成に向け、国民的対話・議論をすすめることを改めて呼びかける」福島からのアピールを採択しました。