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2012年7月27日(金)

きょうの潮流

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 きょうは土用の丑(うし)の日。高値続きでおいそれとは口に入らないウナギですが、きょうばかりは値下げする店もあるようです▼丑の日といえば、やはり平賀源内です。親しいうなぎ屋に頼まれ、「きょうは丑」と看板に書いたところ大当たり。土用の丑の日にウナギを食べる習わしの始まりと伝えられる、18世紀江戸の逸話です▼当時、「う」の字のつくものを丑の日に食べると夏負けしない、といわれていました。加えて源内も江戸の人気者だったので、宣伝が功を奏したというわけです。源内は、画家、作家、医者、発明家などさまざまな顔をもつ才人でした▼発明家・源内を物語る仕事に、わが国初の摩擦起電機づくりがあります。こすって電気を発生させるしかけです。源内は、壊れたオランダ製を手本にしました。摩擦起電機で生まれる電気は、静電気です▼いま私たちが使う電気は、こすらなくても起こって流れる動電気です。動電気の発見は18世紀で、体内に発電器官をもつ魚の研究がきっかけでした。もっとも強い電気を出す魚は、南米のデンキウナギです。丑の日に食べるウナギとは別種の魚で、体の容積の半分以上が発電器らしい。小魚を感電させて食べます▼動電気と出合った人類は、研究と技術開発を重ね、いまの電気文明を築きあげました。しかし、電気が足りていても、人々が節約して不足に備えていても、原発を動かす電力会社や政府はどうでしょう。ウナギの安売りは歓迎ですが、原発の電気の押し売りはごめんです。


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