2012年6月25日(月)
高リスク誘導は問題
大門議員 年金資産で政府追及
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日本共産党の大門実紀史議員は19日の参院財政金融委員会で、AIJ投資顧問による年金消失問題の背景に規制緩和があったと指摘し、問題後も政府側が公的年金の資産をリスクの高い金融商品へ誘導しようとしていることを追及しました。
大門氏は、年金基金が行う投資運用について、一定割合を安全資産に投資することが必要だと強調しました。
その上で、経産省の分科会で、年金の資産をリスクの高い商品先物での運用に振り向けるべきだとしていることにふれ、東京工業商品取引所が「先物商品市場活用の普及」を求めていることが背景にあると指摘。金融庁と経産省、農水省が金融商品と商品先物などを一括して扱う「総合取引所」を整備するために行っている議論でも、年金資産の商品先物への運用を促進することを検討していると指摘しました。
松下忠洋金融相は「分科会での議論を検証する必要がある」と答えました。