2012年6月23日(土)
ギリシャ新政権発足
3党が政策文書に合意
【ロンドン=小玉純一】ギリシャで21日、新民主主義党党首のサマラス首相率いる新内閣が発足しました。新政権を主導する同党と、閣外協力する全ギリシャ社会主義運動、民主的左翼の3党は同日、政策文書に合意。「危機に立ち向かい、成長への道を開き、ギリシャが欧州の道からはずれず、ユーロ圏における地位を危うくすることなく、救済策の諸条件を見直す」ことを新政府の目標に位置付けました。
緊縮策の見直し交渉にあたる財務相には最大手銀行ナショナルバンクのラパノス取締役会議長が指名されました。外相にはアブラモプロス元アテネ市長が就任しました。
欧州委員会のバローゾ委員長は同日、声明で新政権発足を歓迎。「トロイカ(欧州連合、国際通貨基金、欧州中央銀行の3者)の調査団が近くギリシャを訪れ、(緊縮策と引き換えに融資を決めた)第2次経済調整計画で定めた重要な改革の実行について見極める」と発表しました。