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2012年6月21日(木)

大飯3号機

発電機冷却系で警報

関電 10時間以上公表せず

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 関西電力は20日、再起動に向けて準備中の大飯原発3号機で19日夜、発電機用冷却水をためるタンクの水位低下を示す警報が鳴ったと発表しました。同社は、10時間以上たった20日朝まで公表しませんでした。政府は大飯3、4号機の再稼働を決定する際、「考え得る対応は最大限とっている」(枝野経産相)などいっていましたが、なんの保証もないことが明らかになりました。

 関電と経済産業省原子力安全・保安院によると、19日午後9時50分ごろ、タンクの水位が標準より10センチ以上低下したとの警報が鳴りました。タンクにつながる配管にわずかなにじみが見つかったほかに水漏れはなく、タンク内の実際の水位も標準より約3〜5センチ低いものの基準以内だったことから、同社は水面の一時的変動で警報が鳴ったとみています。同社によると定期検査の一環として、冷却水を循環させていたといいます。

 関電は警報が作動したことを国と地元自治体には20日午前0時40分までに伝えましたが、公表は同日朝になりました。同社は「国や県などと相談の上、朝になった」と説明。原子力安全・保安院は「安全確認ができていたので、公表は翌朝でいいと考えたが、細かいトラブルでも出すべきだった」(事故故障対策・防災広報室)としています。

 3号機は政府の再起動了承を受けて16日から準備作業中で、警報は作業開始以来初めて。「特別な監視体制」として、中央制御室に常駐している保安院の検査官も警報を同時に確認していました。


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