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2012年6月18日(月)

「うそ」なしで信頼の医療へ

東京でシンポ

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 「患者と医療者が手をつなぐためにすべきこと うそをつかない医療の実現に向けて」をテーマに17日、東京都内でシンポジウムが開かれ、約80人が参加しました。主催は医療の良心を守る市民の会(永井裕之代表)。

 弁護士、ジャーナリストなど4人が報告しました。

 神奈川県の社会保険相模原病院の内野直樹院長は、「患者と職員の信頼関係を築くことで医療安全が確立されると考えている」と発言。「約200床のごく普通の病院だが、病院がまずできることは常に真実を説明すること」とのべ、「常に真実をお話しします」との「宣言」(4項目)を院内各所に掲示し、カルテやデータなどすべてを患者に渡していると紹介しました。正直に話した職員を大切に守る「職員保護規定」のもと、「宣言」後2年の最近の調査で職員の9割が「方針が定着した」と回答したといいます。

 医療事故被害者遺族の川田綾子さんは、真相究明と再発防止や医療レベル向上などへ向け、中立的調査機関の必要性を訴えました。また患者・家族と医療をつなぐNPO法人「架け橋」の発足と活動内容を報告しました。

 パネルディスカッションで医療過誤原告の会の宮脇正和会長は、カルテのコピーを毎朝患者に配っている病院や、事故の詳細な情報を病院のホームページに載せている例などを紹介。「こうした動きが広がっていけば安心できる医療へつながるという希望をもっている」と話しました。


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