2012年6月1日(金)
宗教者 再稼働に反対
大飯原発 福井知事に「会」要請
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原子力行政を問い直す宗教者の会は30日、関西電力・大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に反対する要請書を西川一誠福井県知事あてに提出しました。北海道や青森県、北陸、関西両圏など各地から仏教やキリスト教などの宗教者ら約60人が県庁に集まりました。日本山妙法寺が命の尊さを伝えようと全国の原発を巡り祈る「命の行進」に参加しているネパールの仏教者も「日本が心配だ」として駆けつけました。
福井県世話人の中嶌哲演・明通寺住職が要請書を読み上げ、(1)「フクシマ原発震災」の悲しみを共有する(2)原発稼働は労働者と住民の被ばくが前提となる愚かさに目を覚ます、の2点を求め、再稼働に反対するよう要請しました。
福島県南相馬市から妻子と福井県に避難している仏教者(38)は家族がばらばらの福島県民の現状を告発し、「福井は福島に本当によく似ている。違うのはビフォーが福井で、アフターが福島ということです。福島の状況からよく学んでほしい」と訴えました。