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2012年5月19日(土)

きょうの潮流

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 雷鳴。突然の激しい雨。やがて、窓を打ちつける音。ひょう(雹)でした。直径1センチはあろうかという氷の塊が、植木鉢や隣家のブロック塀の上に転がっています▼久しぶりにみた雹は、あっという間に解けました。雹は、およそこんなしくみで生まれます。まず、積乱雲の上の方で雪に成長した氷の結晶に、冷たい水滴がついて氷の粒あられ(霰)ができる▼強い上昇気流にあって落下できないでいる霰に、次々と冷たい水滴がぶつかる。ふくらんだ霰は直径5ミリ以上の雹となって、ついに重みで落下する―。雹は、人の命も奪います。19世紀のインドで230人を死なせたという、むごい話も伝わっています▼カボチャぐらいの大きさの雹が降った、という記録の残る町があります。埼玉の熊谷市です。1917年6月末のこと。家が壊れ、けが人がでました。同じ日、重さ3キロを超す雹も降ったそうです▼熊谷といえば、日本一暑い町と覚えている人も多いでしょう。5年前の8月16日の40・9度は、日本で最高に暑い記録です。冬は赤城おろしで寒く、夏は暑い熊谷。雹も降ってきびしい気象ですが、年間の日照時間は全国でもっとも長い町の一つ、快晴日の多さも一、二を争います▼そこで市は、「太陽と水の恵み 創エネルギー」の標語を掲げています。「太陽光、太陽熱エネルギーのまち」をめざし、利根川と荒川の水の利も、小型水力発電に生かそうというわけです。“逆転の発想”で、暑さもとりこむ試みに、全国が注目します。


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