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2012年3月5日(月)

後期医療で差し押さえ1792人

保険料払えず年金や預貯金

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 75歳以上の高齢者が加入する後期高齢者医療制度で保険料が払えず滞納し、差し押さえを受けた人が2010年度、全国で1792人にのぼることがわかりました。日本共産党の田村智子参院議員に厚生労働省が4日までに明らかにしたものです。

 差し押さえ件数が多いのは、東京都の148人、広島県の129人、大阪府・島根県の119人など。一方、青森、宮城、秋田、山梨、奈良、徳島、宮崎の7県ではゼロです。差し押さえにかかわる滞納額は1億8907万円。

 北海道では預貯金や年金が差し押さえられ、1件で114円、4000円、8000円などのわずかな額の差し押さえが起きています。東京都内では年金2カ月分13万円が振り込みと同時に差し押さえられた例もあります。

 後期医療では収入がなくても75歳以上の全員に保険料が課され、全額免除には厳しい制約があります。保険料は2年ごとの改定で、75歳以上の人口と医療費の増加に伴い際限なく上昇。4月から東京都では平均で年間9万円を超えます。

 後期医療加入者の8割(10年)は、年金から保険料が天引きされており、滞納が生じない仕組みです。年金が年18万円未満の低所得者は天引きされないので滞納が生じやすく、こうした人などが差し押さえの対象となります。昨年6月時点で滞納者は28万5000人に上っています。

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