2011年11月19日(土)
ミャンマー民主化継続を
ASEAN首脳会議 議長就任で要求
【ヌサドゥア(インドネシア・バリ島)=面川誠】当地で17日に開かれた第19回東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の議長声明が18日、発表されました。ミャンマーのASEAN議長国就任について、今年に入ってからの「重要で前向きな展開を歓迎する」とした上で、「継続的な進展がミャンマーを2014年のASEAN議長国として承認するわれわれの決定に寄与する条件を促進する」との表現で、原則的に承認しました。
インドネシアのマルティ外相は17日夜の記者会見で、各国首脳がミャンマーに対して、「後戻りのない」民主化を求めたと述べました。
このほか議長声明は、南シナ海問題について、ASEANと中国が法的拘束力のある「行動指針」を締結する必要性を改めて強調。日本や米国が南シナ海問題を話し合う地域的枠組みづくりを提案していたことを受けて、南シナ海問題とは別に「海洋協力」の項目を設け、既存の「ASEAN海洋フォーラム」の拡大会合を開くとの提案を「関心を持って留意する」としました。
また首脳会議は「2022年までに世界的な問題について共通政策をつくる」ことを盛り込んだ「バリ宣言」に署名しました。
宣言は「共通の利益と懸念を明確にし、世界の構造的な発展を含む長期的な潮流についての評価を行い、こうした潮流への対応戦略を発展させる」とした上で、「世界的なレベルでASEANが集団的な行動を取れるようにする」ことを目指しています。