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2011年11月2日(水)

社保庁不当解雇 面接「裏マニュアル」

厚労省「配慮欠けていた」

山下議員に報告

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 社会保険庁の解体・民営化にともない、厚生労働省が社保庁職員を同省に転任させる面接の際、「裏マニュアル」を作成していた問題で、厚労省は10月31日、「面接への配慮に欠けていた」とする調査結果を日本共産党の山下芳生参院議員に報告しました。公正で客観的な基準がなかったことが浮き彫りになりました。

 山下議員が5月16日の参院行政監視委員会で追及し、厚労省が作成経緯や使用実態を調査していました。

 「裏マニュアル」は、社保庁職員を厚労省に転任させる際の面接で、担当者に「相手のホンネを引き出す裏技」として配布。面接終了と思わせ、そこでのやり取りが、人間性や仕事への姿勢などを判断する重要な材料になるとし、内容を記録するよう指示していました。

 調査結果は、「内容の適否を十分吟味しないまま面接の参考資料として使用した」としながら、「面接において使用した者はいなかったことから、面接への影響は無かったと考えられる」としています。

 政府・厚労省は2009年末、社保庁解体で職員525人を分限免職(解雇)しました。懲戒処分歴のある職員は、年金業務を引き継ぐ日本年金機構に採用しないとの閣議決定から、厚労省への転任が求められていましたが、「裏マニュアル」で職員を選別していました。

 社保庁不当解雇撤回全国弁護団の加藤健次弁護士は、「『面接への配慮に欠けていた』と認めたことは重大です。これは、いかに不公正で客観性を欠く面接と選別がおこなわれたかを示すものであり、『影響は無かった』ですむ問題ではありません。このことが明らかになった以上、分限免職を撤回し、厚労省や日本年金機構に採用すべきです」と話しています。

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