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2021年8月20日(金)

きょうの潮流

 病人には最良のものを―。あのナイチンゲールが看護の献身にめざめたのはクリミア戦争時の野戦病院でした▼当時の傷病兵は不潔な床に寝かされ、戦傷ではなく感染症で多くが命を落としていました。ナイチンゲールが衛生管理を徹底したことで死亡率は大幅に低下。「クリミアの天使」と呼ばれました▼いま日本で野戦病院を求める声が全国に波及しています。それだけコロナ感染が爆発的にひろがり、病床がひっ迫しているからです。都内では感染した親子3人が自宅で療養中、40代の母親が死亡。千葉では感染の妊婦が自宅で出血。搬送先が見つからず、赤ちゃんが亡くなるなど悲惨な例が相次いでいます▼命を救うあらゆる手だてを。国や自治体が全力を注ぐときです。ところが菅首相や小池都知事はどうか。緊急事態宣言下、デルタ株急拡大さなかの五輪強行を反省もせず、この危機のなかでパラリンピックまで開こうと。押し付けるのは自己責任です▼ニュージーランドのアーダーン首相は1人の感染者確認で全土ロックダウンを決めました。実行の意味を自身が理解している、何のためにやるのか国民に説明できる、その前提があるからこそ厳しい措置も受け入れられるといいます▼医療の現場は戦場さながらの状態です。「天使とは美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のためにたたかう者である」。ナイチンゲールが残した言葉はいま政権の姿勢にも向けられています。国民の命を守るため、たたかうつもりはあるのか。


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