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2021年8月5日(木)

原水爆禁止2021年世界大会

枯れ葉剤被害者と連帯

テーマ別集会 被爆者と交流

写真

(写真)枯れ葉剤被害と被爆者の証言を聞き交流したテーマ別集会=4日

 原水爆禁止2021年世界大会のテーマ別集会「枯葉剤被害60年・被爆者との連帯」が4日、オンラインで開催され、ベトナム枯れ葉剤被害者と日本の被爆者がそれぞれ証言し、交流。世界大会運営委員会の高草木博共同代表が、募金運動を提起しました。

 枯葉剤被害者協会(VAVA)のグエン・バン・リン会長はあいさつで、枯れ葉剤被害から60年を迎え、枯れ葉剤被害者と日本の被爆者への支援を強め、大量破壊兵器の使用に反対する共通のたたかいに取り組もうと呼びかけました。

 枯れ葉剤被害者2世のファム・テー・ミンさんが証言し、米軍が大量の有毒化学物質ダイオキシンを散布した影響により、先天的欠損症をもって生まれ、肝炎や心臓疾患、高血圧などの病気を抱えていると語りました。

 枯葉剤被害者協会のファム・チュオンさんは、認定されている枯れ葉剤被害は17種類、このうちがんは8種類で2世、3世は奇形で生まれていると報告。政府の支援はあるものの多くの困難があると述べ、介護センターへの援助を訴えました。

 石川県原水爆被害者友の会の西本多美子会長は、広島の爆心地から2・3キロメートルにある自宅で4歳の時に被爆し、母親らと避難したことを語りました。「2019年にベトナムを訪問し、枯れ葉剤被害者が300万人以上いることを知りました。ベトナム戦争の終結後も被害が続いていることはあまり知られていない」と語り、枯れ葉剤被害者への支援の取り組みを報告しました。

 47年間枯れ葉剤取材を行ってきたフォトジャーナリストの中村梧郎さんらが被害者支援の活動を報告しました。


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