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2020年12月8日(火)

ヤマハ音楽講師 労組を結成

子どもの心にふれる仕事 安心と誇りを

レッスン以外無報酬 「コロナ休講」見舞金わずか

 ヤマハの音楽教室で「委任契約」で働く音楽講師が11月、コロナ禍で安心して働ける環境をつくろうとヤマハ音楽講師ユニオンを結成しました。(田代正則)


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(写真)ヤマハ音楽教室=東京都内

 ヤマハには、子ども向け「ヤマハ音楽教室」やおとなの趣味向け「ヤマハミュージックレッスン」があります。音楽講師は個人事業主扱いで、一般財団法人ヤマハ音楽振興会と委任契約を結び、楽器店に併設された教室などで教えています。

 組合結成のきっかけは、ツイッターによる交流でした。ヤマハによる休業の指示や対応への不満の書き込みに、講師らが共感しあい、待遇改善に話題が広がりました。

 音楽教室は、1コマ1時間3~8人程度の子どもたちにレッスン。週3~4日働いて、13万円程度の報酬があります。レッスン前のエレクトーンの音色づくりなど準備、発表会の準備・本番、講師会議など仕事は多岐にわたります。しかし、レッスン以外は無報酬です。

 コロナ禍で約3カ月の休講期間、報酬1カ月分の2割が「見舞金」として1回出ただけでした。代表に就任した20代の女性は、「声をあげられない現状にもどかしさを感じていた。言いたいことのある人の支えになりたい」と強調します。

 30代の女性は、「一般企業勤務をへて講師になったので、発表会の打ち合わせなど報酬が出ないことに疑問をもっていました。若い講師が入っては辞めていく現状を何とかしたい」。40代の女性は、「発表会は別のクラスと合同発表もあり、子どもたちのためには参加せざるをえません」と話しました。

 けがや病気への補償の要求も切実です。ユニオンのアンケートには、「エレクトーンのコードに足をかけて転倒した」「走る子どもたちとぶつかり負傷した」などの声も寄せられました。

 レッスンは教材、カリキュラムにしたがって行われます。ユニオンを支援する清水亮宏弁護士は、「労働者性はかなり高いといえる」と指摘します。

 講師には音楽活動をしている人もいるため、ユニオンはまず待遇改善をヤマハと話し合い、雇用化については要望を聞きながら検討するとしています。

 副代表になった20代の女性は、「わたしたちの仕事は、子どもたちの心にふれ、人格形成に大きな影響があるものです。だからこそ、安心して働ける環境をつくり、誇りをもって働けるようにしたい」と強調しました。


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