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2020年10月19日(月)

菅首相の学術会議介入

黙らない 譲らない

ダンスでスピーチでDJや学者・議員ら抗議

東京 渋谷

写真

(写真)学術会議任命拒否問題の抗議街宣で発言する(ステージ上左から)上西、あかた、飯田の各氏=18日、東京・渋谷駅前

 菅義偉首相による日本学術会議への人事介入に抗議する街頭宣伝が18日、東京・渋谷ハチ公前で行われました。学者や国会議員らがマイクを握り、「私たちは黙っていてはいけない」と訴え。立ち止まった人たちは、DJが流す音楽に合わせてダンスをしながら抗議しました。主催は、国内外で活躍する著名なDJやアーティスト、音楽関係者らでつくる「プロテストレイヴ」と、学者などの市民有志です。

 街宣では、思春期アドバイザーのあかたちかこさんや立命館大学教授の飯田和敏さん、国際政治学者の五野井郁夫さんらが次つぎとステージに上がり、スピーチしました。

 法政大学教授の上西充子さんは、菅政権は過去の政府答弁や法律、憲法までも無視して、「自分たちの好き勝手にできると考えている」と指摘。「ならば私たちが外に出ていいましょう。私は、菅首相に『勝手なことをするんじゃないよ』といいます」

 社会学者の毛利嘉孝(よしたか)さんは「安倍政権より悪い政権はないと思っていたら、それ以上の政権が出てきた」と訴え。政治がうそと不誠実にあふれているとのべ、「菅政権が任命拒否の理由を説明しないのは、説明できないからです。任命拒否の取り消しをさせた上で、経過と事実を明らかにさせよう」と語りました。

 野党から、日本共産党の小池晃書記局長・参院議員、社民党の福島瑞穂党首・参院議員がスピーチし、立憲民主党の長妻昭副代表・衆院議員らのメッセージが紹介されました。小池氏は、共同通信の世論調査で内閣支持率が約6ポイント下がり、日本学術会議の会員候補6人の任命を拒否したことの説明が「不十分だ」との回答が72・2%に達したことにふれ、「国民は強権的な菅政権にノーの声を上げ始めた。政権を倒そう」と呼びかけました。

 抗議に先立って、プロテストレイヴはステートメント(声明)を発表し、「我々はここで一歩も譲ってはならない」と強調しています。


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