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2020年5月10日(日)

米空母の感染者 拡大

横田・厚木で隔離中に確認

 米海軍横須賀基地(神奈川県)所属の原子力空母ロナルド・レーガンの出港に向けて、乗組員を3グループに分けて近隣の横田(東京都)、厚木(神奈川県)両基地に隔離している最中、新型コロナウイルスへの感染者が確認されていたことが分かりました。

 横田基地の第374空輸航空団司令部が周辺自治体に提供した情報によると、コロナ感染防止のため、2グループが同基地内に滞在。第1グループが任務派遣前で隔離措置を受けており、第2グループがその支援スタッフだとしています。このうち、第1グループの「少数名」で感染が確認されたとしています。

 また、第3グループが厚木基地内に滞在。同基地司令官は4月28日付メッセージで、この中から感染者が確認されたことを明らかにしています。米軍準機関紙「星条旗」7日付によれば、三つのグループはいずれもレーガンの乗組員です。

 レーガンではこれまでに16人の感染が確認されています。一連の情報から、その後も確実に感染が広がっていることが浮き彫りになりました。

 ただ、厚木基地を抱える大和市が防衛省に事実関係を照会したのに対し、同省は「米軍の運用に関わる」として説明を拒みました。政府の説明責任が問われています。

 レーガンは5日、試験航海のため出港。今月後半以降に本格的な作戦航海に向かい、南シナ海などで中国との覇権争いの最前線に立つ狙いです。


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